こんにちは、タカハッピーです。
だいぶ日にちを開けて久々の更新です。なぜこんなに日付を開けてしまったのか。
それは日本近代文学の講義の発表準備が忙しかったからなんですね。
「水中都市・デンドロカカリヤ」という文庫本の「デンドロカカリヤ」という話を熟読し、発表しないといけないのですが、、、、
これがまたクセのある話なんです。
ハッピー「今安部公房のデンドロカカリヤ読んでるんだよね。授業で必要だからさ」
友達「へー!デンドロカカリヤってどんな話?」
ハッピー「・・・・コモン君がデンドロカカリヤになる話」
友達「・・・????」
とまぁこんな反応になるのは当たり前ですが、、本当にどんな話かと聞かれると、「コモン君がデンドロカカリヤになる話」としか言いようにないです。
友達「デンドロカカリヤってなに?」
ハッピー「小笠原諸島にあるキク科の植物」
友達「コモン君とは一体だれ・・?」
ハッピー「・・・コモン君はコモン君」
なんて不親切は説明なんだ!と、だれもが思ったことでしょう。しかし、それが真実なのです。
参考文献などによるとコモン君は英単語の「common」からきている、「ふつう君」という意味らしいのですが、もちろん本文にはそんなことは書かれていません。コモン君はコモン君なのです。
去年、日本近代文学の授業をとっていた先輩に「この講義って何やるんですか?」と聞いた時に
先輩「今、安部公房についてやってるんだ!知ってる?」
ハッピー「すみません、知らないです・・」
先輩「みんなが棒人間になっていく話をいまやってて」
ハッピー「・・・・??」
みんなが棒人間になる話???は???と思っていましたが・・・自分がまさか同じ作家安部公房をやるとは。(先輩、は?と思ってごめんなさい)
安部公房は変身噺をたくさん書いてるようで。デンドロカカリヤも代表的な変身噺のようです。
まず小説の冒頭にはこう書かれています。
「コモン君がデンドロカカリヤになった話」
・・・・結末言ってますやん!!!!!
いやでも小説中でいろんなことが起きながらも最終的にデンドロカカリヤになっちゃうとかか?と思いながら読み進めていくと、コモン君は五回ほどデンドロカカリヤ、つまり植物になりかけます。小説の構成はほぼ植物化です。そして最後に植物園でデンドロカカリヤになり、園長に「デンドロカカリヤ」と書かれたカードを幹に鋲で止められてしまいます。
なんとも救いのない植物化の話です。
これを発表するのか私・・・。できるのか・・・。
参考文献などを読んでみると「GHQに反発する反権力思想がコモン君をデンドロカカリヤにさせた」「植物園は温室的なGHQによる自由であり、植物化は服従を意味する」と、なんだか戦後を想起させるようなもののようで。
ワ~ムズカシイナァ~
さらに私たちが買ってるデンドロカカリヤは改訂版であり、初出版のデンドロカカリヤも存在するようです。
それもかなり内容が改変してあります。
何してん安部公房・・・・。
おかげで二つとも解釈を考えないといけないはめになりました。一生懸命考えさせてもらいました。
ハッピー「先生全然デンドロカカリヤわからないのですが」
先生「あはは。とっても不思議な話だものね。こうして悩むのも楽しいでしょうw」
・・・・ぜんっっっっぜん楽しくない!!!!!
悩むのが楽しいだなんて変態か!!!
と私は思いながらも、優しくデンドロカカリヤについて説明してくださった先生のおかげもで、資料をつくり、なんとか発表できました。
自分はまだまだ文学の教養なるものが身についてないなとひしひしと感じましたね。もっと頑張ろう。
みなさんも日々頑張ってください(投げやりな終わり方)
それでは、さようなら。