幸せなら手を叩こう

思ったことを徒然なるままに

尽くすことで自由を得ている女

こんにちは、タカハッピー です。

更新が滞ってました。というのも、E教授の授業の発表がありまして、一生懸命に資料を作っていたのです。

何について発表したかというと…

こちら。

プールサイド小景・静物 (新潮文庫)

プールサイド小景・静物 (新潮文庫)

プールサイド小景という短編小説についてしました。
前期でやった安部公房のデンドロカカリヤのように人が突然植物になったりするようなシュールな物語ではなく、会社の金を使い込んでクビになった夫と妻の物語です。
とはいえ…プールサイド小景に出てくる妻…
はちゃめちゃに夫に尽くします。
会社の金を勝手に使い込み、浮気をした上に会社をクビになった夫に対して全く怒りません。離婚も考えません。ただ夫婦として再建させることしか考えないのです。夫を責めず、「わたしは夫が苦しんでるなんて全く考えなかったわ」と反省すらします。
夫のメンツをたたせるために「これ、プールで泳いでいる女子学生に差し入れと言って渡してきて」とチョコを渡したり、「おまじないしてあげる」と慰めるように優しくまつげを当てたり…
挙げ句の果てには「私たちがもし太古の世界だったら。夫は狩りに出かけてわたしは待つの」と妄想の世界ですら妻という役割に囚われてます。
なんというか…イライラする…
なんでこんなダメ男にひたすら尽くすんだ…
完全に自由の身ではなく妻として献身的に捧げてる様子が…もう…見ていてムカムカします。
とはいえ真面目な大学生なので「ムカムカするので発表なんて辞めます」とは言えず。
「妻は役割に囚われている」ということに重きを置いた発表をすることに。
ハッピー「発表は以上です。質疑応答はありますか」
そんなこんなで発表を終え、ホッと息をつくと
「あの。質問なのですが…妻は囚われてるとありましたが、妻はとても快活に描写されていて、幸せそうです。妻は尽くしていることで、ある意味自由を得ていたのではないでしょうか」
………
そ、そんな考え方があったなんて!!!
たしかに妻はダメ男に尽くしておきながら幸せそう…
だからこそイライラしたのだと思いますが…
あわわ、わたしはなんて答えればいいのだろう…
たっきー「…たしかにそれは正しいと思います。そして…」
た、たっきー!!
一緒に発表のグループであるたっきーが滑らかに答えてくれました。
その後も妻についてたくさん質問されましたが、99.9%たっきーが答えてくれました。
たっきー…ありがとう…
「妻」というものは何が正解なんでしょうね。「女は尽くしに尽くすものがいい」と作者は言いたかったのかもしれませんが…
わたしはそう思いたくない…笑笑。
というか男たちの理想がプールサイド小景の妻だと思いたくない…笑笑。
まぁ、どうなんでしょうね。笑
そんなことをボケーっと考えながら、たっきーに「たっきー、今日は本当にありがとう。たっきーがいなければ何もできなかった」とラインを送りました。(質疑応答ほぼたっきーに任せたので)
すると…
たっきー「二人でつくった発表やから。こちらこそありがとうやで」
………!!!
たっきー優しい…
わたしはその時悟りました。たっきーのように普段めっちゃ塩対応だけどしっかりしてて頭が良くて時々優しくしてくれるような人が理想…
ん?あなたの理想は聞いてないって?
…いいじゃないの〜
ダメよダメダメ?(古い)
E教授の授業の発表は終わりましたが、最終レポートが残っているので油断はできません。頑張るぞ!
皆さんも応援してください!
それでは、さようなら。