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十角館の殺人

こんにちは、タカハッピーです。

先日、本を読み終わりました。それがこちら。

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

綾辻行人さんの「十角館の殺人」です。
この作品は綾辻行人さんのデビュー作であり傑作…と聞いていました。ほんとかしら、といざ読んでみると…「これは傑作だ…」と舌を巻きました。
この作品では、登場人物それぞれがミステリ作家の名前をコードネームのようにして呼び合います。エラリィ、ヴァン、ポゥ、アガサ…
私は古典のミステリ本は全く読んだことがありませんが、このミステリ作家の名前にとても親近感を覚えました。というのも、私の大好きな漫画「名探偵コナン」の登場人物は、ミステリ作家から頂いている名前なのです。
ガールフレンドの毛利蘭はモーリス・ルブラン
その蘭の母親、妃英理はエラリィ・クイーン。
頼りになる大人の阿笠博士アガサ・クリスティ
大好きなキャラクターと被って見えるため、読んでいてとても楽しかったのです。
しかも、この「コードネーム」が実はミソになっているのです。江南くんのコードネームは、こなん、だから「コナン・ドイル」。その友達の守須くんは、もりす、だから「モーリス・ルブラン」かな?と、想像が膨らんでいくのですが…そこにもトリックが隠されているのです。なんという技術力…
物語としては、島にある十角館に遊びにきた大学生7人が1人、また1人と死んでいくというものです。アイツが犯人なんじゃないか、いやいや外部犯じゃないのか…犯人を探す道筋もしっかりしているし、動機も読者が納得するようにできていて、本当に読んでて面白かったです。
名探偵コナンは莫大な話の量というのもあって、時々動機がめちゃくちゃな話もあります。「美術館に偽物の絵が飾られるのが嫌だから」という理由でオーナーに劇薬を送りつけ、美術館を爆発させたり…
「イニシャルがしっくりこないから」1人だけ殺すのをやめたり…
この本ではそういうのはなく、本当に「ああ、なるほど」と思えました(^^)
(コナン大好きだけどdisっちゃった…愛ゆえだから許して…)(愛してるから許せというDV男のような発言)
皆さんもぜひ読んでみてください、本当に傑作なので!
めちゃくちゃな動機のある「名探偵コナン」もぜひ。笑笑
それでは、さようなら。