こんにちは、タカハッピーです。
昨日、演劇を見てきました。
それがこちら。
今回もサークルの先輩が出演している関係で観に行ったのですが…
よかった。
本当によかった。
戦争ものは正直苦手なのですが、それでも迫りくる演技が心に訴えていき、久々に「あぁ、やっぱり演劇っていいな」って思いました。
ただの戦争ものなのではなく、「カープ」をベースに置いた物語となっていました。
そう。ニワカープファンで名高いタカハッピーは見ていてとても楽しかったのです。
1950年の設定で、ヒロインの女の子と未来から来た男が現代のカープについて画像を見ながら語っているシーンは心中で「うんうん!」と頷きましたね。
ヒロイン「この外人さんでかい!」
男「ああ、この人はファンからも愛されて、引退した後はスカウトになったね」
ハッピー(エルドレッドだ…)
ヒロイン「この人もでかい!すっごいガッツポーズ決めてる!」
男「これはサヨナラで勝った試合だね。この人は我慢強いけど、喜びは我慢できなかったんだ」
ハッピー(新井さんだ…)
ヒロイン「この人たち顔が似てる!」
男「ああ、この人たちはカピバラ三兄弟って呼ばれてたんだよ」
ハッピー(今村、一岡、大瀬良だ…)
私の大好きな鈴木誠也選手について語ってくれなかったのは少し残念ですが、心の中で選手の名前をつっこめるのは楽しかったですね。
そして劇の内容ですが…
(少しネタバレになるので、これから見るって人はサヨナラしてください)
ヒロインのチエコは原爆で友達も家族もなくし、カープを応援することだけに生きがいを感じていました。
カープ。原爆の復興のシンボルとなった球団。広島市民を元気づけ、共に戦ってきたチーム。
しかし、チエコは応援しながらも、こう思っていました。
「原爆が落ちてからカープが誕生した…原爆が落ちないと誕生しないカープなんか最初からいらなかった!!!!」
「私はりょうこちゃん(友達)が川で死んでるのを見ても『死んでるな』くらいにしか思わなかった。死体も跨いで歩いた。私は…私はっ…!!」
戦争が悪いのに、カープ、、いや、自分自身を責め続けるチエコ。
カープは原爆の復興だと祖父から聞かされていたので、皆がそう思って元気づけられてたと思っていました。しかし、カープなんか最初からいらない、原爆が落ちて欲しくなかったと叫ぶチエコに、ああ、そうだよなぁと思わざる得ませんでした。
原爆がなければ、結ばれたかもしれない恋。
原爆がなければ、娘の結婚に反対しながらも最終的に孫ができていたかもしれない父。
原爆がなければ、共に友人と野球を楽しめていたかもしれない。
原爆がなければ…………
1945年8月6日8時15分。あの日、普通に日常を過ごしていた広島市民。
その日常を全て潰していった原爆。
私は戦争を経験していないので、「辛い」「悲しい」などと言っても、それは文字の羅列でしかないでしょう。
でも。そのかわり忘れてはいけないと思いました。
失われた日常を。未来を。過ちを繰り返さないように平和を訴えていく。それが今、私に出来ることなのではないか。
そんなふうに思いました。
これからもずっと戦争が起きませんように。
それでは、さようなら。