幸せなら手を叩こう

思ったことを徒然なるままに

お年玉

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

こんにちは、タカハッピーです。

いやー、新年あけましたね。

タカハッピーは毎年広島にある母方の叔父の家で親戚一同集まって宴会を開くのですが…

その時になんだか11歳年下の従姉妹がもじもじと私のことを見つめてきました。

「ほら、言いなよ。言いたいんでしょ?」

「う〜」

叔母に催促されながら恥ずかしそうに私を見つめる従姉妹。

え、なんだろう。一年に一度しか会わない従姉妹。私に何か頼みたいことでもあるんだろうか。従姉妹にとって私は頼れるレディに映ってるのかもしれない。なんだろなんだろ…

いや待て。もしかしたら鼻毛が出ていて、伝えたいけど後ろめたいのかもしれない。下着が服からはみ出てて「見えてますよ」と言いたいのかもしれない。え、どうしよう、鏡が見たい。ここで鏡を出して何事もなくここを去れば………

そう思っていると、従姉妹が照れながら「あのぅ…」と声を出しました。

「ど、どうしたの。私に何か伝えたいことがあるの?」

もう遅い。腹を括って聞くしかない、と少し焦っているのを悟られないようににこやかに返しました。

「あの、私、旅行が大好きで。私が20歳になったら一緒に旅行に行ってほしい…です」

…(╹◡╹)!!

なんと。

一年に一度しか会わないタカハッピーと、9年後一緒に旅行に行きたい…だと?

「私、旅行に行くのが本当に好きなんです。20歳になったら自分で旅行に行きたくて。でも、一人で行くのは嫌で。だから、ハッピーさんと一緒に旅行に行きたい…です」

なんということでしょう。

たくさんの親戚、従姉妹がいる中、なんと私と旅行に行きたいだなんて。

叔母「この子、20歳で旅行に行くためにお小遣いとかお年玉とかめちゃくちゃ貯めてるのよwww」 

わお。

なんと健気!!!

ハッピー「可愛い…旅行のためにお金貯めてるんだね」

従姉妹「…はい」

顔を赤らめながら下を向く従姉妹。

ハッピー「のんちゃん(従姉妹)が20歳って、私もう30歳じゃん…想像できんな…。それに、20歳になったら私じゃなくて友達と行ったほうが絶対楽しいよ。友達と行きな」

従姉妹「えっ」

母「そうそう。ハッピーは辞めときな。この子仕事してないかもしれないし。クビになってホームレスかもしれないからw」

おい(╹◡╹)

どゆことや、母。

従姉妹「はは…」

ほら、従姉妹も反応に困って苦笑いしとるやんけ!可哀想やろうが!

従姉妹「じゃあ私に友達がいなかったらついてきてください…」

……そんなこと言うなよ…従姉妹…友達は…いるよ…(震える声)

母「もしかして、わたしが叔母(のんちゃんの母)と旅行に行ってたのが憧れだったの?」

従姉妹(うなずく)

母「まぁわたしと叔母は年が近いからwハッピーとのんちゃんは歳離れてるじゃん。お兄ちゃんは?のんちゃんお兄ちゃんと行けばいいじゃん」

従姉妹「…お兄ちゃんは…嫌だ……」

……唐突にディスられる兄(従兄弟)…可哀想……従姉妹辛辣すぎる……

しかしまぁ、なんでわたしと旅行に行きたいんだろうか…本当に一年に一度しか会ってないし、仲悪くないけど、特別仲が良いわけではない…

母「年上の女性がよかったみたいよ」

後日聴くと母がそのように言ってました。

なんと。やはり従姉妹にはわたしが素敵なレディに映ってたよう。

友達のうさぎにこのことを伝えると…

うさぎ「ほぇー。年上のお姉さまに過剰な期待がかかってる疑惑」

ハッピー「そうなんよ」

うさぎ「責任重大」

ハッピー「やばすぎる」

従姉妹一家は、両親共働きです。しかも叔母の仕事は看護師で、夜勤休日勤務バリバリにやってるので、大金持ち。のんちゃんの兄である従兄弟は中学受験をして私立の学校に行ってます。

旅行が大好きと言ってましたが、まさにその通りで、東京ディズニーリゾート(それもランドホテルやミラコスタに泊まる)や、グアム、クアラルンプールなど海外にもたくさん行ってます。

そんなリッチな従姉妹と庶民中の庶民のタカハッピーと共に行く旅行。

むりむり。

DSも買ってもらえなかった家庭で育ったのに。(前のブログ参照)貧乏性が凄すぎて、絶対従姉妹にがっかりされてしまう……

しかも。年上でしっかりした女性が良くて私にしたかもしれないが……

むりむり。

まず、私はしっかりしてない。残念なことに、定期を二回落としたり、スマホを5、6回落としている。もう、鉛筆の芯折っちゃったみたいなノリで物を落としてなくす。

それに、わたしは素敵なレディではない…おしゃれなセンスがなさすぎて、祖母に「正月、周りが着飾ってる中、ハッピーちゃんだけ格好がおばさんだった。もっとセンスを磨きなさい」と電話で叱られるほど。

従姉妹の中では美化されたイメージがあるかもしれないが、とんでもなくボケててダサい30歳の女と旅行なんて、申し訳がなさすぎる。

そうあれこれ心配していると、うさぎがこう言葉を放ちました。

うさぎ「まあ多分二十歳になったらさらっと友達と旅行に行ってるよ笑」

………。

そうだな!それもそうだな!心配する必要なーーし!

ただ、私と旅行を行くためなんかにお金を今貯めてるのは申し訳ないので、母に「小遣いやお年玉は私との旅行じゃなくて、好きに使うように言って」と伝えました。

すると…

母「いや、のんちゃんは旅行のためというか、お金を貯めるのが本当に好きみたいよ。お年玉も、将来のために貯めてって叔母に言うみたい。お兄ちゃんは全てあるだけ使うからダメだなぁって叔母が言ってたよ」

なんと。

小5にして、お年玉を貯めてほしいと言うだなんて…………!!

実は私、人生で両親以外にお年玉をもらったことがありません。いや、あるにはあります。叔母も叔父も祖父母もお年玉を毎年くれます。しかし。全て両親に没収されていたのです。

母「はい、お年玉渡しなさい」

ハッピー「えー…嫌だ…」

母「ほら!早く!」

ハッピー「…」(黙って渡す)

お年玉もらっても全て親に取られるので、渡されて一応お礼は言うものの、あまり感謝はしていない、というのが現状でした。

しかし、そんな中母はお年玉をずっと預かり、コツコツと銀行に納めてくれていたのです。

母「お金はあるから、私立大学に行ってもいいから」

母「留学の費用も、自動車学校のお金も、公務員学校のお金もあるから」

母のおかげでわたしは大学受験に無駄なプレッシャーを感じずに済みましたし、留学にも行き、自動車学校と公務員学校に通うこともできました。

子供が大金持っていたって、どうせゲームなどに使うだけです。親が計画的に管理している方が将来のためには本当にいいと思います。

思いますが…

そのことに気がついたのは中学生ごろ。

小学生の時はみんなが「お年玉何円もらったー?」「○○○円!」と自慢大会を始めるたびに肩身の狭い思いをしてましたし、友達が流行りのゲームやウォークマンをお年玉で買うのがとても羨ましくて、何度お年玉を母のカバンから抜き取ってやろうかと思ったことか。笑

それなのに。従姉妹はお年玉を貯金してほしいと自分から願うなんて……

すげぇぜ従姉妹……

きっと彼女は計画的にものごとを進める、素敵な女性になることでしょう。

素敵な女性になって、大ボケクソださ三十路女と旅行に行くよりも、友達と旅行に行ってほしい。心からそう願います。

皆さんはお年玉、どのように使っていますか?もうもらってない人もいるかもしれませんが…私も来年からはあげる側です。しっかりと仕事をして、お年玉をあげよう。そう思いました。

それでは、さようなら。