幸せなら手を叩こう

思ったことを徒然なるままに

誰にも助けてもらえなくなるよ

皆さんお久しぶりです。
タカハッピーです。
久しぶりすぎて「え!更新する気あったの!」なんて思う人もいるかもしれません。
仕事と趣味の小説執筆に勤しむあまり、ブログの優先順位がめちゃくちゃ低くなり、中々更新できない日々が続いていました。

とはいえ、仕事も慣れてきて、一年目は毎朝緊張感を持って始業20分前には出勤、掃除や準備をしてピシッと決めていたのですが……。
今ではギリギリまで寝て始業2分前に出勤。掃除も準備も臨時の方に任すという。
「最低かよ」
はい。最低です。
慣れてきた、というかだれてきたというか笑。
「君の勤務態度はあまりいい噂が流れてない。ちゃんと朝起きて掃除をして準備をしなさい」
先輩にも注意され、「ああ申し訳ない起きないと」と思いはしながらも「でも強制じゃないし、夜遅くまで執筆してるから中々起きれないんだよな」と結局改善せず。
「あのねハッピーちゃん。確かに掃除や準備は強制じゃないよ。でもね、全く動こうとせず全て臨時の人に任せておくとね、やっぱり周りはよく思わない。そのままだと、誰も助けてくれなくなるし、自分の身にもかかってくるからね」
尊敬してやまない上司からも諭されるという笑。
確かに誰も助けてくれなくなるかもしれない。
それは困る。
でも一人で何でもできるようにならないといけないしなー…なんて軽く聞き流していました。
とても長い前置きでしたが、この上司の言葉は私の首を絞めることになります。

広島PARCOでモルカー展をやります!」
SNSでその情報を見た私はテンション爆上がり。
モルカーとは、見里朝希監督のストップモーションアニメのことです。子供向けではあるけど、モルカーの愛らしい見た目、皮肉めいた内容や高クオリティの撮影技術から大人にも人気の今年の覇権アニメです。

例にも漏れず、私は大のモルカーファン。
「よし、絶対行くぞ!」
周りにモルカーファンがいないので一人で参戦していくことに。
チケットをスマホで購入して数日前からずっとワクワク。
「私、明日モルカー展に行くんです!一人で!」
「あーごめん、自分明日予定あるから、一人で頑張ってね」
いや別に一人が嫌とかじゃないですけど。
むしろ自由気ままに好きなことするのが私は大好き!明日の予定は小説を読みながら電車で広島に向かい、歩いてPARCOに行って、そのまま映画を2本見よう!映画までの時間はサイゼリヤでご飯食べながら小説を執筆しよう!
友達がいたら映画2本見たいと言うと「え?キツくね?」と言われることも多々あるし、小説執筆するのも難しいと思います。
そう、自由最高。
あ、決して友達がいないとかその寂しさを紛らわすためとか、そういうわけではないですよ。決して。一人が好きなだけです。
ええ。決して。

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これ、実際の撮影に使われたモルカーたちです。最高に可愛くないすか。
興奮しすぎてスマホのシャッターが止められませんでした。

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特にこのシロモ(白いモルカー)、最高に可愛くないですか。私はシロモちゃんが大好きなのですが、2話で強盗に乗っ取られながらも戦い抜き、警察から勲章をもらって誇らしげに見せる、あのシーンを見事再現されてて泣きそうになりました。ありがとう、シロモ。広島PARCOに来てくれて。(ヲタク特有の早口)

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実寸大ポテトにも乗り、隣にいた優しいモルカーファンの方に撮ってもらってご満悦のハッピー。ありがとうございます。


グッズも大量に買い、「映画は16:30と18:45だからまだたくさん時間ある!サイゼリヤで飯にして、ドリンクバー頼んで執筆するか」といそいそとサイゼリヤへ。

安すぎる!とモリモリご飯を食べ、ジュースやコーヒーを飲みながら執筆。

普段1000字書くのをノルマにしているのですが、この日はテンションが上がって4000字ほど書くことができました。

もっと書けるぞ!と思ったけれど映画が始まるのでお会計を済ませて出発。

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映画は両方とも本当によかったです。特にリスペクトは本当に最高でした。黒人として、というより女性として、抑圧され虐げられてきたアレサの姿が本当に「わかる、わかるよ」と心を掴まれました。黒人の権利のために活動していた父親も、母親を殴ったりアレサを所有物のように動かしたりと、「虐げられている立場だから抑圧をしないことにはならないんだな」と改めて思ったり、女性が性として消費されることも「ああ…」と目を当てたくなったり。壮絶な人生の中、最後は原点に戻るアレサが本当にかっこよかった……。

映画が終わり外を出たら22:00。運動のため歩いて広島駅に向かい、それなのに誘惑に負けて大好きな我馬でラーメンを食べた後、電車に乗って読書。

ああ、本当に充実した一日だったなぁ。いつも何かしらドジを踏むけど、今日はモルカー展の予約した時間に間に合ったし、買ったグッズを忘れることなく持って帰れたなぁ。

そしてやっぱり、一人ってのがいいよね!好きなことたくさんできたし、やっぱり一人で生きていこうかなぁー!

ホクホクした気持ちで最寄駅に着き、ルンルンとチャリで帰宅。

……の、はずでした。

「…あれ?ないな」

探しても探しても、どこにも家の鍵がありません。

「て、入れたと思ったところになくて違うところに入ってるとか?」

とくまなくさがすも、ない。

サーっと血の気が引きました。

うそじゃん。え、笑えないんだけど。

その後もすごく真剣に探すも、鍵がどこにもないのです。

〜祝!ハッピー、家の鍵を落とす〜

いやー、今まで財布を2回、定期を2回落とし、スマホも数えきれないほど忘れては落としを繰り返してきましたけどね。まっさか鍵まで落とすなんて!落とし物ビンゴだったらまっさきにあがれてますね!わっはっは!

……じゃあないんよ。

落ち着け、落ち着けハッピー。まずは今日の宿をどうするかだ。

1.実家に帰る

2.広島市の親戚に泊めてもらう

3.市役所のどなたかに泊めてもらう

4.ホテルに泊まる

まず、1。只今の時刻、23:30。実家行きへの電車はとうに終わってる。新幹線で帰ろうにも、広島行きの電車もとうに終わってる。

ということで2も無理。

3だ、3なら……と思いながらも、私には泊めてもらえる人などいないことにすぐ気付きました。

仲のいい女性の先輩たちはみんな実家暮らし。同期の女の子は全員既婚者で難しい。

あ、同期の男なら、と一瞬思ったけどすぐにかき消しました。中には独身彼女なしもいるし、「俺上原亜衣が好きでさ」と好きなAV女優の話をするくらいだから私のことなんて女の子扱いなんてしてないだろうし、「鍵無くした。泊めて」と言えばきっと「大変だな!いいよ!」と言ってくれるとは思います。……が、彼氏でもないのに泊まるのはやはり抵抗があるし、それにやっぱり申し訳ない……。

ホテルしかないですな。

…でも、この近辺ホテルあったっけ?

急いで調べるも……。

「……岩国まで行かないとないのか」

ど田舎某広島市にホテルなどなく。

広島方面の電車はもうないので、山口県の岩国というところに行くしか方法はありませんでした。

迷ってる時間はない。

最寄駅まで自転車を走らせ、24時過ぎの電車に乗り込みました。

ところで素泊まりできるホテル、あるんだろうか。

スマホで調べるも、「今は0:00過ぎだし、どっちの日付けになるんかな?土曜?日曜?それに予約ってこんな直前でできるんかな?」と混乱し、とりあえず値段を調べてなんとなく一番安いところ(だと思う)へ歩いて行くことに。

電車から降りると、もう0:30になるというのに外国人の方がたくさん。

そうか、岩国だから米軍の人がいるのね、と思ってると「☆♪→++€4〜!!!」「$・=%85〜!」と英語を叫びながら近寄ってきました。

---沖縄の民間人が夜道に米軍の人に殺された

嫌な汗がタラタラ流れ、不自然なほど早足で逃げていきました。

ホテル、ホテルにさえ着けば…!

と思いつつもスマホのバッテリーが9%。

ずっとマップをつけるわけには行かず、たまに開くようにしていました。

しかし……。

「ここどこ……」

真っ暗な上に知らない街。どんどん変なところへと進んでいったようで。

「一番安いホテル(だと思ってる)……どこなの……」

気がつけば高級マンションに着いたり、コンビニに着いたりしましたが、ここで諦めたらダメだ!と限られた画面を見つめて進んでいくと……。

「あった!ここだ!」

なんとか到着!やった!これで眠れる!

「すみません、本日部屋は満室でして…」

一気に地獄へと突き落とされました。

「…この辺でホテル他にないですか」

「そこを出たところにα-1というホテルがあります」

とりあえずそこを目指すことに。

どうしよう、そこも素泊まりできなかったら。もうすぐ1時になろうとしてるのにこんな夜道に女一人。誰かに殺されでもしたら。

どんどんいろんな不安が募っていきました。

一人が最高だなんて思ってたし、一人で生きていくなんて強がってたけど、わたし、一人だとこんなにも不安定なんだな……。

「誰にも助けてもらえなくなるよ」

上司の言葉が時間差で身に沁みました。そうだ。私は人に頼らないと何もできない。今度からは心を入れ替えよう……。

泣きそうな気持ちでスマホを見てると……。

「あれ、あれ〜?」

バッテリー切れ。

「えーー!!」

ええい、仕方ない。何とかしてみつけてやる。

無心で探し続けました。大丈夫、きっとα-1はある、そして泊まれる、大丈夫大丈夫……。

すると……。

「あ、あった!!」

扉にα-1の文字。よかった!ここだ!

「はい、お部屋は空いておりますよ」

しかも泊まれる!!ここは天国か!!!

安心のあまりに本当に涙が出そうになりました。

「もう1:00なので大浴場は空いておりませんが明日もやってるので入れますよ。チェックアウトは10:00ですので」

……ありがたいです。α-1から大量の石油が湧き上がって油田になりますように。

安心して部屋へとダイブ。よーし、寝るか……。

とその前に明日行ったところへの電話リストを作るか、とスマホでさまざまな場所の番号を調べることに。

PARCO、映画館、サイゼリヤ、我馬、駅と電車、駐輪場……。

まぁ物が消えることはないんだから、どこかに必ずあるはず。今まで財布、定期、スマホを落としたけれどどれも見つかってるし。ここは日本だし。

…と心では思っていたけれど、やっぱり不安でした。

もし見つからなかったらどうしよう。女だからという理由でオートロックのアパートにしてるから、弁償代払わないといけないかしら。全員分のを払わないといけなくなってもしかして10万超えちゃうのかな。

…ま、大丈夫だろ。

ととりあえず布団に入りました。


8:30起床。うまく寝付けず、普段よりかなり早起き。

身支度をし、大浴場に行った後、

「もしもし、タカハッピーですが……」

怒涛の電話の嵐。

サイゼリヤ「届いてないですね」

映画館「届いてないですね」

PARCO「届いてないですね」

我馬「届いてないですね」

JR「届いてないですね」

………ま、マジ?


今まで何かしら見つかっていたのでこんな経験はなく、顔面蒼白でした。

駐輪場は日曜は休みだったので、岩国駅から電車に乗り、そこへ向かったのですが…

「…ないな」

やはりないという。

ええい、最後の砦だ!と警察署へ行くも…

「ないですね」

……精神の、削れる音が………。

「遺失物届は受理いたしました。しかし、鍵に名前を書いてないのでお電話することはほぼありません」

…………。

マジで、私部屋に入れず、一生ホテル生活なのでは。

だって、10万とかならまだ払えるけど、もっと高い金額だとしたら。200万とかになるとよいよ払えないし、そもそも鍵を無くした罰で追い出されたりしたら。

頭がクラクラし、大声で泣きたくなりました。すると、仲のいい先輩からLINEが。

「鍵無くすなんて大事件じゃん。オートロックに住んでた姉に聞いたら全員分の鍵を変えることはほぼなあと思うから、とりあえず管理会社に電話したほうがいいって!」

……もう、それしか方法がないということですね。

不動産会社本部に電話すると…

「営業時間外です」

………え。

いやまて、私が契約しに行った支店は開いてるかもしれない。

「もしもし!○○ハウスの☆☆です」

おら!!!!開いてる!!!

「鍵をなくしてしまいまして」

「コールセンターにつなげますね」

おおお!!

「鍵担当の者がのちに電話いたしますので少々お待ちください」

おおおおお!!!

「もしもし。○○ハウスの**です。鍵を紛失されたんですよね。スペアキーをお持ちですか?」

「……持ってないです」

「?。2本渡したはずですが……」

え。

でも、2年近く暮らしてるけど見た覚えはない…。

「親御さんが持ってるとか?」

「…確認します」

とは言ったものの……。

親に言いたくない……。

1:00まで夜道を歩いていたことがバレたらクッソ怒られる、いやそもそも鍵無くしたこともかなり大目玉をくらうに違いない……

しかし、言うしかない。

「ええ?!なくしたの?大変じゃない。わかった。スペアキー探すから」

あら。

全く怒られなかった………。

「もっと早く言いなさいよ!ていうか岩国じゃなくて実家まで帰ればよかったのに」

や、優しい。うちの親ってこんなに優しかったんだ……。

スペアキーあったわ。これから持ってくから」

なんと実家から某田舎広島市まで届けてくれることに。

や、優しすぎる。本当は違う人がスマホを打ってるのでは?

疑問は湧きましたが、担当の人へとりあえず報告。

「ということでスペアキーありました」

「そうですか。では今から帰って出るのでそちらに着くのは14:00ごろになると思います」

只今の時刻 12:00………。

「に、2時間かかるんですか」

「はい、遠いので」

くそ、このど田舎某広島市め!

と落胆しながらも、両親も向かってることを思い出し、「逆にちょうどいいかも」と考え方を変え……。

図書館で暖をとり……。

14:00に帰宅。

「鍵を交換しますね」

2、3分もしない内に交換してくれました。

さぁ、何円なんだ。私は覚悟ができている。200万だったら分割でも何でもして払ってみせる!

「15000円になります」

え?

え、そ、そんだけでいいの?!?!?!?

わたしはてっきり最低でも10万はするものと。

「ハッピー、スペアキー!」

遅れて登場した両親がスペアキーを渡し…。

「ありがとうございました!」

ああ、やっと家に入れる…。

「ったくあんたね、しっかりしてマジで。一人で生きていけないんだから!」

本当にその通りです。心の底から実感しました。

私は一人が好きです。もちろん、友達といるのも好きだけど、カープ観戦やユニバにも一人で行くし、割とわがままなので自由を謳歌したいと思っていました。

でも、実際は一人だとこんなふうに大変な目に遭うのだと、よくわかりました。

「そうだ。さっさとしっかりした人と結婚しろ」

……それは今のところ予定はないですけど……。

両親はわたしの家で昼を食べた後、一緒に買い物をして帰っていきました。


この二日間、休日なのにとんでもない目に遭ったけど、終わってみるといい経験だなと思いました。発達障害を疑うほどボケボケな私は、もっと周りをみて注意するべきだし、いろんな人から助けてもらうことも考えて、働いていこうと心から思いました。


って言って、この執筆にも2時間くらいかかってるので、今から家事をして小説書いて、寝るのが遅くなり結果寝坊したらウケますが。(私にありがち)

まぁでも、頑張ります。

応援してください!

それでは、さようなら。