みなさんこんにちは、タカハッピーです。
こないだ、独身の同期に「もう結婚は考えてないの?」とぶっこむと「いい人がいたらね」とさらっとかわされました。
そこで「アタシの同級生に彼氏いない子いるのよ!その子と付き合ったりして(^^)」なんて返しました。
「お前の友達…絶対ろくなやつじゃない」とその話はそこで終わったのですが、その友達がタイムリーにもこんな記事をあげました。
https://aikoya0801.hatenablog.com/entry/2023/12/19/230119
そ、、、そうなの?!
ちょっとびっくりしました。
記事にも書かれている通り、この子はジャニオタで、彼氏はいないけれどかっこいい男の子にトキメキを感じている子だと思い、出会いさえあれば案外簡単に恋愛をするんだろうなーと思っていたのです。
「私はあくまでも「アイドル」という生き様を全うする姿が好きで、恋愛対象としてときめくことはない。推しが胸キュン台詞を囁やこうとも、黄色い歓声を上げるより強いて言えば「よっ!お見事!」という感情になる。」
な、なるほど。私の思考回路は本当に短絡的だった……。
そしてかくいう私は逆にアイドルには全く興味がなく、二次元でかっこいい人がいていいなと思うことはあってもまぁ所詮架空の人間だしなと割り切る。何にも大してハマってない、「推し」というのが存在しない人間なのである。
それなのに、恋愛には人一倍敏感で、常に恋をしているような気がする。それも悲しいほどに。
アタシは見ての通り、悲しいほどに全くモテない。人は3回モテキが来るらしいが、アタシの場合は赤ん坊の時のみで完結してるであろう。
なのに、だ。
小学生のころ死ぬほど好きになった男の子がいた。文字通り、死んでもいいほど好きだった。顔もブス、性格も最悪、バカで、あんまりものを考えずに発言する、運動神経も悪い、手先も不器用で家事能力ゼロ、人の話も聞かない、もう女というか人間として欠落しているアタシに、彼はすこぶる優しかった。アタシのどうでもいい話をいつも「キミの話は本当に面白いなぁ」と永遠に聞いてくれる。学校でもずっと2人で行動していたように思う。
優しくて一緒にいて居心地のいい彼が大好きだった。
しかし、そんな日々も長くは続かない。
アタシは転校が決まった。理由は家の都合だが、隣町であり、電車の駅にして一駅分の差である。
けれど、アタシはもう彼に二度と会えなくなるんじゃないかと最後の日、わんわん泣いた。いや、そんなかわいい表現ではない。もうありとあらゆる穴からどばどば液体が吹き出していたようなやばい泣き方だった。
「大丈夫だって、また会えるじゃん」
彼はハンカチを差し出して笑った。
「冬休み、家族と旅行行くからさ。かならずお土産渡すから、ちゃんと会えるから。待っててね」
それでも不安で仕方ないアタシは新しい住所をメモに書いて渡そうとした。
「大丈夫だから、そんなことしなくても必ず迎えに行くよ」
「…わかった。1年経っても2年3年、10年経っても、あなたが必ず迎えに来てくれるのを待ってる」
アタシは彼と指切りをし、液体を出し切った後、そのままフラフラ家に帰った。
彼が、アタシのところへ迎えに来てくれる。
新学期、知らない人たちだらけの中、そのことを糧に頑張って過ごした。前の学校に戻りたいと思うこともあったけど、きっと彼が、アタシにお土産を届けてくれるから。
クラスの子に「お前好きなやつとかいんの?」と言われた時も、堂々と「いる。前の学校の○○くん」とはっきり答えていた。
「お土産を持ってきてくれるから、ずっと待ってるんだー」と。
「へえ。たぶんそいつ、もうお前のことなんか忘れてるよ」
「わ、忘れてなんかいないもん!だって、かならず来る、待っててねって言われたもん!」
「でもそいつ、一年くらい経っても来てねーじゃん。もう違う女と付き合ってるよ」
「そんなわけないじゃん!道に迷ってるだけだもん!絶対来てくれるって言った!!約束したもん!!それ以上言ったらあんたのこと無視する!!!!!」
本当、バカみたいに「迎えに来てくれる」と言い続けた。
こいつはなんて酷いこと言うんだ、彼がそんな平気で約束破るわけないじゃないか、絶対に来てくれる、誓ったもの。
…正しいのは、その子だった。
「ハッピーちゃん、やっほー。きいて!○○くん、☆☆ちゃんとついに付き合うことになったんだよ!すっごいお似合いだよねー!」
幼馴染が言うには、彼はアタシが転校してすぐ、ある女の子に猛アタックしていたらしい。
その子が中学受験をし、電車通学になったらわざわざ毎日のように駅まで迎えに行っていたらしい。
そして中2になって、その女の子がOKをし、晴れてカップルになったと。
私は世界に絶望した。
迎えに行くって、約束したのに。
また会えるじゃんって、言ってたのに。
まぁ、そもそも住所を受け取ってもらえなかった時点で、そういうことだったのだろう。
はなから彼は、アタシなんかどうでもよかったんだ。
わたしはもう自暴自棄になり、その後からずっと手当たり次第いろんな男の子に告白しまくった。
今思えば、誰でもよかったのだと思う。
まぁもちろん、モテキが赤ん坊で止まってる私にOKする男などいるはずもなく。
それでも、ずっといろんな男の子にアタックし続けた。
私は、恋してる自分に依存していた。
誰かが好きなのではない、誰かに受け止めてもらいたかった。どうしようもない自分を優しく抱きしめて欲しかった。
本当、バカみたいだ。
我ながら、すごく惨めだった。
それだから、友達の魂の込められた文をみて、驚いた。
「金銭面や物理的なことよりも、強烈な孤独が怖いのだと思う。他人を愛せないという自覚が、何かが自分に欠落していると思わせてきて怖くなる。「家族」を求めているのに、自分にはそれを得る資格がない。」
私はいろんな人に手当たり次第恋していた。だから、恋しないセクシャリティの人を羨んでいた。自立してる、かっこいいと憧れさえしていた。
けれど、友達の感じることと、アタシの感じていたことは、根本は同じ、「孤独」であり、「何かが自分に欠落している」ことに苛まれていたのだ。
アタシはずっと、誰かから優しく受け止めてほしいと思い続けていた。
でも冷静になってみると、わたしを受け止めてくれる人は恋をせずともたくさんいた。
学生時代も、社会人になってからも。友達も同期も先輩も後輩も上司も。私が何か失敗しても必ずみんなが助けてくれた。私は本当に運のいい人間で、幸せ者だと思う。
結婚や恋愛は、全てじゃない。
…まぁそれを理解できるようにはなったけど、それでも友達のように先行きのわからない将来に不安にはなるのだけれど笑笑
でも、きっとどんな未来でも、それが正解なんだと私は思っています。
「人生って良い風にしかならない」
私のピアノの先生が言っていたモットーです。あの時ああしていれば、なんてこともあるけれど、あの時にこの選択をしていたから今があるんだ、だからいい風にしかならない。
わたしは惨めな失恋をしたけれど、遠回りしながらも優しくしてくれる人たちがいることにちゃんと気づけた。とても幸せだと自覚できるようになった。
明日がどんな日になるかなんてわからないけれど、「人生はいい風にしかならない」を胸に、過ごしていきます。
さぁ、明日はどんな一日なんだろう!
それでは、さようなら。