幸せなら手を叩こう

思ったことを徒然なるままに

8月6日

こんにちは、タカハッピーです。

今日は8月6日、広島に原爆が投下された日です。

今年は生まれて初めて平和記念式典に参加しました。毎年、テレビの前で8時15分になると黙祷を捧げてはいたのですが、参加したのは初めてです。

パンフレットや冷たいおしぼりをもらい、友だちのHちゃんとモニターの前に行きました。式典は8時から始まるのですが、7時には一般席は満席になるのです。山口組の私は、始発の新幹線とタクシーを駆使しても着くのは7:40ごろ。平和記念公園の中でモニターを見ながらの参加となりました。

「黙祷」

8:15になり、目を瞑って祈りを捧げました。

安らかに、安らかにお眠りください…

そう思ってると、急に体の内側をギュゥッと掴まれたかのようになりました。

足元がふらつき、胃がひっくり返りそうな衝動にかられました。頭の中がグラグラと揺れ、暗い海の中を溺れているような、そんな感じ…

黙祷中、息が上がりながらもなんとか立って祈り続けました。しかし、黙祷が終わったと同時に我慢できなくなり、傘を杖のようにし、背中を曲げました。本当はしゃがみたかったのですが、雨が降っていたため、できなかったのです。

「ハッピーちゃん!大丈夫?」

Hちゃんが心配そうに顔をのぞいています。

大丈夫ではなかったので、黙っていると「休もうか」と言い、平和記念資料館のそばまで付き添ってくれました。そしてビニール袋を出して「この上に座らんちゃい」と言ってくれました。

なんとかそこで休むことができ、吐き気と目眩と戦いながらそこに居座りました。

平和記念資料館のそばとなると、市長の平和宣言やこども代表の言葉、安倍首相の挨拶が全然聴こえてこず、ただ周りの様子を伺っているだけになりました。

私は巻き添えにしてしまったHちゃんに申し訳なくなり、「全然聴こえないね。せっかく来たのに…」と言うと、「ニュースで今日一日挨拶についてやってるから大丈夫だよ」と笑顔で言ってくれました。

しばらくして式典は終わり、他の友達とも合流しました。

私もだいぶ回復したため、歩き出し、そのあと大学に面接練習をしに行きました。

おそらく目眩がして吐きそうになったのは貧血でしょう。朝異常に弱く、早起きする習慣がないのに無理して早起きし、そのまま暑い中突っ立って、更には鉄分がない状態だったがためになったのだと思います。

貧血に効く鉄分ジュースを二本飲み、面接練習が終わったあと、資料室で新聞を読んでいると、さらに回復しました。

終わってみて、こうして友だちに助けられるのってすごくいいことだな、と思いました。

平和のために非核化を訴えていく。原爆の恐ろしさを継承していく。

これらもとても大事だし、やっていかなければならないことですが、身近にいる人を助けるという行為も、平和の基本なのではないかと思います。

人を思いやるということは相手の気持ちに立って考えるということです。人のことを考える。身近にいる人を助けるというのは誰にでもできるようでとても難しいと思うのです。

Hちゃんはわざわざ私を助けてくれたのに「私何もしてないよ〜」と返してくれました。8月6日、平和について考えないといけない時にこうして友だちの優しさに触れることができて、本当にありがたかったです。

74年前の今日、当たり前だった日常を奪われた広島の人。安らかにお眠りください。

そしてHちゃん、ありがとう。きっとあなたはこのブログを読んで、「なに私を登場させてるんだ!」と怒ってるかもしれない。しかしどうしても書きたかった。イニシャルにしたので許してほしい。

最後に。この世が平和になりますように。

それでは、さようなら。