こんにちは、タカハッピーです。
今日、郵便受けを開けたらこんなものが。
本が届いてました!
というのも、私は小説クラブに申し込み、1月〜3月まで中高生向けの小説を書いていました。
小説家になりたいという夢がどうしても諦められず、プロの小説家の方や同じくアマチュアで目指している人たちと交流できたら、と思っていたのです。
これがまぁ、本当に勉強になりました。
自分がいかにテキトーで、だらだら書いていたから思い知らされましたね。
・中高生向けにする
・お伽話(なんでもいい)をベースにする
・きび団子を出す
・舞台は冬
・イルミネーションを出す
この5つの縛りをルールに書いたのですが…
まず、お伽話を何にするか悩みました。
きび団子を出さないといけないので、「桃太郎」をベースにするといいのかなぁ、でも絶対やりにくい…と悩んだ結果…
「浦島太郎」で書くことに。
中高生だから恋愛ものにしよう、玉手箱で元に戻るみたいなのがいいかな…
私は「幼馴染恋愛」にひどく憧れを持っているので恋愛ものを書くと99.9%幼馴染恋愛になるのですが…
今回もそうなりました。(あちゃー)
「きび団子あんまり美味しくないですよね……ハッピーさんとか、きび団子食べたことないんじゃないんですか?若いから」
「(若いから?)いや、食べたことありますよ!私は出身が山口なんですけど、初恋の幼馴染の男の子の親の実家が岡山で。お土産にきび団子もらったことがあって、きび団子見ると初恋を思い出すんですよね//」
「…そうなんですか。あれ?きび団子って駄菓子のやつと岡山のきび団子って違うのかなぁ?」
……ちょっと!ちょっとちょっと!(古い)
わたしの恋愛スルーしないで!めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど!(じゃあ言うな)
どうやら、昔は駄菓子にきび団子があって、それがあんまり美味しくなかったそう。(だから若いから食べたことないと言われたよう)
恥ずかしながらも、私の中のきび団子は「初恋の男の子からのお土産」なので、この会の小説でもお土産として登場させることに。
そして、何度か話し合いを重ねプロットを書いて発表し……
いざ、初稿!
「〆切は会の前日の夜です。今回は完成させなくていいので、とりあえず書いてみてください」
よしきた!頑張るぞ!
と、思いつくままにダラダラと執筆。
この執筆スタイルでいつもやってるのですが、これが本当に良くない。
字数は10000字を超えてましたが、進捗としては半分しか進みませんでした。
「ま、でも完成させなくていいって言われたしこれを出そう」
と、提出。
するとビックリ。わたし以外の人全員完成させてたんですね!!!!(ギャー)
「ハッピーさんの文章はちょっと整理したほうがいいですね」
「無駄が多いというか…例えば『「アッ…」うめき声が聞こえて振り返る』ってとこ。「アッ…」って書いてるから「うめき声が聞こえて」っていらないと思います」
「『返事は返ってこなかった』って、返事は返すものだから助長です」
あああ…本当だ……私ったらなんて日本語不自由なんだ……本当に小説家なりたいんか?と思うほど。
「まぁでも、楽しく書いてるのが伝わりました」
「ハッピーさんはきっと書いてたらハイになって楽しくなるタイプですね」
フォローまでいただきました。ありがとうございます…。
それにしても、私は書くという作業はとても苦しいものだと自分で思っていました。言葉を体から捻りだすことが苦しくて血を吐くように書いてるんや、と色んな人に言ってましたが…。
こんだけ無駄の多い文章を書くということは、自覚がなかったけど書いてることが楽しくなってハイになるタイプなのか……ヴッ…悲しい…。
「整理した方がいい」とどの人からも言われたので、原稿を完成させる前に余分なところを削ることに。
しかし…
「どこ削ったらいいんかわからん……」
私は整理とか掃除とかが大の苦手。物が捨てられないのでお部屋ではなく「汚部屋」になりがちなのですが…。それが文章にも発揮。
「えーい、とりあえず完成させるわオラ」
とにかく書くことを決意。書いて書いて書いて……。
「できた!!」
原稿用紙30枚程度のところを、64枚分書いて完成。
「削りましょうね」
会の主催者に提出したら真っ先にそう言われました。(そりゃそうだ)
「整理したほうがいいです」
「無駄が多いです」
会でもやはりそう言われるという。
「私ならこうするかなぁっていうのを書き込んで送るので、ハッピーさん整理してみてください」
見かねた会の主催者がわざわざ私の作品を整理してくださることに。(優しい…)
主催者の方のアドバイスは本当に丁寧で、「ああ、ここの部分はいると思ってたけど削っていいんだ」「こことここをつなげたらわかりやすくなるんだ」と、とてもよく理解できました。
すると、原稿用紙64枚分から50枚程度まで削れました。(やったー)
「とても読みやすくなりました」
「いい感じです」
会の人たちからも称賛の嵐。
「ハッピーさんは私がこうして欲しいという思いを汲み取ってちゃんと書いてくれた。本当に書く力があります」
と主催者の方から褒められましたが…。
ただ言われるがままに直しただけだから、書く力はまだまだ、いや全然ないでしょう。
これからも、勉強しないとなぁと心から思いました。
その後も細かい修正をし……。
なんとか完成し、提出!
私は今まで「文芸部」みたいなものに入らなかった人間なので、こうして色んな人と交流しながら文章を書くのは本当に新鮮でとてもいい刺激になりました。また同人とはいえ、実際に冊子になると、とても嬉しいです。
「私ね、小説クラブで小説書いてたんだけど。お伽話をベースにした中高生向けの小説で、きび団子とかイルミネーションっていう縛りがあるの」
「ふーん。何のお伽話にしたの?」
「浦島太郎!」
「ほう。やはり、乙姫下剋上物語か?」
「?」
「イルミネーションは歌舞伎町のネオン街。きび団子で家来にした女を連れた乙姫がキャバクラに乗り込んで、No. 1キャバ嬢を目指す話でしょ?」
「……それ、中高生向けとしてはかなり無理があるでしょ………」
同期の考えた作品とは全く違う、浦島太郎です(笑)
もし、読んでみたい!という方がいたらネットで公開してるので言ってくだされば大喜びでURLを教えます。また、後日に電子書籍化もされる予定なので、そちらもよろしくお願いします!(無料で読める上、私以外の会の人たちはみな傑作なので、楽しめると思います!)
それでは、さようなら。