幸せなら手を叩こう

思ったことを徒然なるままに

セイカクヨクナ〜ル

お久しぶりです。

こんにちは、タカハッピーです。

先日、大阪旅行に行ってまして。なんばグランド花月に行ってお笑いを見ました。

仕事を休んでいたのもあり、同じ係の人にお土産を買おうかなーと劇場の売り場をウロウロしていると……。

んん?なにこれ。

ゼッタイウカルデン配合?

なるほど、薬に模したラムネ菓子か。

中々面白いではないか。

ちょうど妹が国家試験を今年受けるので、これを買おうかな。

他にはどんな薬があるんだろうと見てみると……

おお、いいではないか。

上司はひょうきんな性格で毎日楽しく過ごせるので、たまにはスベるようなことがあってもいいだろうし。仲良しの先輩も新婚でさらに幸せになってほしいからこれを渡そう。

他になにがあるか見てみると…

イカク…ヨクナ〜ル?!

これ、めちゃくちゃいいじゃないか!

わたしの係の先輩…ソウマさんは、とっても優しいのですが、人をイジるのが好きで、上司から「意地悪空手(空手をしてるから)」と呼ばれるくらい、意地悪なお人。

マルクナルナルシンやヤサシ酸が配合されてるとなると、ソウマさんの意地悪な性格も十分に治るに違いない。

ウキウキでお会計。渡すのが楽しみになりました。

私「お母さん見て!係の人にお土産買ったんだけど、こんな感じ!」

母「どれどれ……エエ。セイカクヨクナ〜ルって、それ渡されたら嫌な気分にならないかしら。もらって嬉しくない」

エエ……。

私「でも、ソウマさんは意地悪空手って呼ばれてるくらい意地悪キャラだし…」

母「そうなの。でも、やめたら」

エエ。

そんな、セイカクヨクナ〜ルは気分を害するものなんだろうか。

ジョークグッズだし、私的にはウケるけど、ソウマさんはこれを見たら激怒してしまうだろうか。

だんだん渡すことが不安になってきました。さっかく買ったけどソウマさんには違うものをわたした方が…….。

「いやお土産なんだから、気持ちでしょ。逆にソウマさんだけ違うもの渡した方が気まずいし、それなら買わない方がいいよ」

ともに旅行してた人にもそうアドバイスされ、それもそうか……と他のお土産を買うのは断念。

しかし、その日の夜は不安で一睡……いや旅の疲れで千睡くらいグッスリ眠れたのですが、それでも最後まで渡すのは悩みました。

確かにソウマさんは意地悪。上司は「意地悪空手から借りを作りたくない」と小さな頼み事をしないように心がけているくらい。完全に意地悪キャラを確立させているけど、でも、やっぱり失礼かな……。

次の日。いつも通り遅刻スレスレで出勤し、「昨日は休んですみませんでした」と言い…

「私、お土産で薬を買ってきました」

緊張で手が……一ミリも震えはしませんでしたが、上司に「ヨクスベ〜ル」を渡し、先輩に「シアワセニナ〜ル」を渡しました。

上司「おお、確かに俺は毎日面白いことしか言わないからピッタリだな!」

先輩「ありがとうございますー」

上司「先輩ちゃんは既に幸せなのに必要ないじゃん!その薬!」

なんだか和やかな雰囲気。

「意地悪ソウマさんには、この薬を」

ついにこの時が来た----

心臓がバクバク……することもなく、机の上に「セイカクヨクナ〜ル」を置きました。

ソウマさん「おお!すげー!セイカクヨクナ〜ルって!」

おお!!

反応は悪くなさそう…!

上司「意地悪にはピッタリじゃないか!ソウマには一年分くらい買った方がいいんじゃない?」

上司もニッコニコ。

ソウマさん「成分も面白いね。アクシュモトメールってなにw」

どうやら、お土産譲渡会は成功したらしい。

安堵でホッと息を吐きました。

その日、すぐに母にLINEしました。

私「お土産、みんな喜んでくれた!」

母「よかったね」

私「セイカクヨクナ〜ル渡した時が一番盛り上がった。ソウマさんも喜んでくれた」

母「E市役所は、やはり変わった人が多い。公務員はそんなものか」

私「エエ」

母「私ならば会社に持っていけない」

母は若干呆れた模様…。

昼休み後…

ソウマさん「この薬本当にいいね。もし俺がこういうの売ってたら買いたいくらいいいわ。気に入った」

エーッ

私「そんなに喜んでもらえて嬉しいです!」

やっぱり、わたしのセンスは間違ってなかったよう。母はああ言ってたけど、やはり、いい目をしてるのかもしれない。

ソウマさん「西村くん(隣の係の人)これ見て。ハッピーちゃんが買ってくれた薬なんだけど」

西村さん「おお、なんですか?これ」

ソウマさん「セイカクヨクナ〜ルっていう、性格が良くなる薬」

西村さん「エエ…なんですか、それ。最悪じゃないですか…」

あれ。

やっぱり、センス、よくなかった?w

ソウマさん「上司にはヨクスベ〜ルを渡したみたい」

西村さん「ひ、ひどい……」

……☆〜(ゝ。∂)

母や西村さんからは不評のよう。

私「でも、それだけソウマさんが喜んでくれてよかったです。母からも『それ失礼じゃない』って言われて渡すの少し悩んでたので」

ソウマさん「そうなん」

私「母に喜んでたって言ったら『市役所変わってる人多いね』と言われて」

ソウマさん「…失礼な!w」

市役所の変人代表の私からそう言われて少し不服そうなソウマさん(申し訳ねぇ…)

ソウマさん「まぁでも全然仲良くない人とかからこれもらったら腹立つかもだけど、俺らはちゃんと関係を確立させてるからさ。いいんだよこれで!」

アア…ありがてぇ…

そんな風に言ってもらえてありがたい限りですよ。

いつもポンコツで失敗ばかりして迷惑かけてるのに、優しくしてもらえて嬉しいです、本当に。

ソウマさんはぜんぜん意地悪なんかじゃないですね。

上司「ふぅ、ただいま戻りましたー」

私「お帰りなさい」

上司「痛た…腰が痛い…」

ソウマさん「やっぱ上司さんの普段の行いが良くなくて祟られてるんじゃないですか?」

上司「ちょっとハッピーちゃん!ソウマにぜんぜん薬効いてないけど!!!」

やっぱり…意地悪…かな?w

ソウマさん「この薬、性格がいい人には無効って書いてるんで、やっぱり効かないんだと思います」

上司「いやもうものすごく腹黒くて手の施しようがないんだよ。もう薬じゃだめで点滴して心を手術しないと。吉本ならきっとそういうの売ってくれるだろうし待つしかないな」

待ってても……作らないと思います……(小声)

というお土産話(使い方違う)でした。

今本当に係の環境が良くて毎日が楽しくて仕方ないです。でも、私はきっと来年異動なので、もう後少ししか上司、ソウマさん、先輩と過ごせないのが、本当につらいです。残りの日々を大切に過ごしたいですね。

それでは、さようなら。