幸せなら手を叩こう

思ったことを徒然なるままに

噛みあわない会話と、ある過去について

この人、本当に自分が悪いだなんて少しも思ってない。

悪いのはアイツだ、の一点張りだ。

「噛みあわない会話と、ある過去について」の本はそんな人物が登場する。

噛みあわない会話と、ある過去について

噛みあわない会話と、ある過去について

この本は四つの短編集だ。「パッとしない子」という話では、アイドルになって輝いてる佑と小学校時代、佑の弟の担任だった松尾の物語である。また、「早穂とゆかり」という話は小学校時代周りから疎まれていたゆかりが有名な塾長になり、同級生だった早穂がインタビューしにいく物語だ。両者ともに「自分は悪くないのにどうしてこんなにも責められなきゃいけないんだ」「なんにも悪いことしてないのに、こんなの向こうがイジメをしてるもんだ」と登場人物がイライラする。
会話がまるで噛みあってないのだ。アイドルになった佑は松尾に一生懸命思いを伝えるのに松尾は「そんなのおかしい、私はイジメをすすめたわけでも、何かしたわけでもない。悪くない」の一点張りだ。早穂なんて小学校時代からゆかりを見下し、大人になった今でも見下してるから、ゆかりに問い詰められても「私がただ目立ってたからってそんなに恨まなくても」なんて思ったりする。
私にも似たような経験がある。
このブログでは再三書いているが、中学2年生の時にある人物から裏切られた。
わが母校の人間はその人物が誰か推理しようとするかもしれないが、安心して欲しい。その人はわが中学の人間ではない。私の転校前のある人物だ。
誰か明かすのは憚れるので、その人物のことは「彼女」ということにする。性別はそのまま女かもしれないし、男かもしれない。想像にお任せする。
私は中学生の頃、とにかく息苦しかった。死ぬ方がきっと楽だと思うこともあったし、学校にも行きたくなかった。
でも、その中で「彼女」と交わした約束をずっと胸に頑張っていた。世界が私の敵だとしても、きっと「彼女」は私の味方だし、もっと頑張ろう。きっと生きてたらいいことがある。そう思って足を引きずりながら学校に行き、勉強に取り組んだ。
しかし、結局「彼女」は約束を見事に破った。ずっと信じていただけに、私はすごくすごくショックだった。「彼女」は私の味方だと思って今までなんとか頑張ってきたのに、結局はそれも口先だけで、私のことなんかはどうでもよかった。その事実があまりに重くのしかかり、本気で絶望した。
しかし、「彼女」はこのことをきっとなんとも思っていないのだと思う。
高校で「彼女」と対面し、話す機会があった。そこで私は思いっきり怒ってしまった。
「約束、破ったよね。謝って」
「約束…なんのこと?」
「彼女」はキョトンとして首を傾げるだけだった。
信じられなかった。
あれだけ何度も「約束ね」と言い合ったのに、なんなら涙も流したのに、「彼女」にとってそれはなんでもないことだった。私ばかりが本気になって信じていたことが、「彼女」にとってはとるにたらないことだったのだ。
次第に「彼女」は私が怒っていることに対して怒り始めた。「私はなんにも悪いことをしてないのにどうしてあなたはそんなに怒っているの?」と。
意味がわからない。
逆の立場だったら、絶対「彼女」も怒るはずだ。まるで私がどうでもいいことに対してキレてる短気な人間だ、と思っていそうなところに更に腹が立った。
とはいえ、私はその時怒りながらも、もしちゃんと「約束を破ってごめんね」と謝ってきたら絶対に許そうと心に決めていた。
だけど「彼女」はなぜか謝ろうとしなかった。
本気で約束が何か思い出せなかったのか、真偽はわからない。「彼女」は何事もなかったかのようにまた私と接するようになった。
私も水に流そうとした。
でも、心の奥底では「裏切ったくせに」「あなたが約束さえ守ってくれていたら」という思いが膨らんでいた。
大学になってブログを書くようになった。そこで何度か「中学2年生の時、心底信じていた人から裏切られた」と書いていた。
それを読んだのかわからないけれど、「彼女」は間接的にこう言ってきた。
「もう、私のこと許してくれない?ほら、悪いのは私じゃなくて○○だってあなたも知ってるでしょ?」
それを見て、ああ…と納得した。
この人、本当に自分が悪いって思ってないんだな、と。
ごめんの一言も言えないんだな。後悔はしてるかもしれないけど、本当に反省してなくて、私のこと感情のないロボットぐらいにしか思ってない。だから今のような状況にさせるし、こんなことが言えるんだなと。
このブログを読んでるか読んでないかはよくわからない。でもたぶんこの文章を読んでも「彼女」は「なんでそんなにあんたは怒ってるんだ。だから悪かったって何度も言ってるだろ」「それにあんただって非がある」としか思わないのだと思う。
「彼女」からその約束について「ごめん」って一度も言われたことないけど。
やっぱり、「彼女」と私は噛みあってない。
私にとって「約束」はすっごく大きなことだったけど、「彼女」にとっては全くそうではない。「彼女」はなかったことにしたいかもしれないけど、私はちゃんと謝って欲しい。思いの行き違い、過去から、「噛みあわない」状態になっているんだな。と、この本を読んで改めて感じた。
「彼女」はいつか謝ってくれるのだろうか。とりあえず今もまだ待ってる状態ではある。まぁこのブログを読んだらきっと謝るどころか怒ってインスタとかを非表示にするんだろうな、なんて思う。
まぁ謝ってくれることを期待しよう。書きながら気付いたけど、私すっごく上から目線だ。そんなんだから謝ってくれないのかもしれない。私ももう少し自分を見直して過ごした方がいいかもね。そう思った。
ぜひ、皆様もこの本を読んでください。
それでは、さようなら。

あいこの読書感想文を読んで

感想文、書いてみなよ!あいこの書く感想文読んでみたいな。


私はたしかにそう友達に言った。

私はブログを書くことを趣味とし、特に最近は読書感想文をよく書く。読書感想文は夏休みの嫌な課題として片付けられがちだ。しかし、私にとって読書感想文は、自分のことを見つめられる上感受性や文章力をあげられる、とてもいい機会だと思っている。


中高同じだった友達…あいこは、私の憧れだった。

中学生になりたての私は今よりずっと自分に酔っていた。勉強もできる方だったし、作文にも自信があった。人間関係に悩むこともなく、毎日が楽しかった。

吹奏楽部に入るまでは。

私は「中学の時美術部だった」とブログに記しているし、そう言っている。しかし本当はちがう。私は最初吹奏楽部に入っていた。あんまりこの時のことは思い出したくない上、部活を辞めたことはとてもコンプレックスなので隠していたが、この際だから書いた。簡単に言うと先輩たちと折り合いがつかなかった。胸ぐらを掴まれ怒鳴られたり、4〜5人の先輩たちに囲まれ「お前なんかいらないから部活やめたら?」と何度も言われた。親が高い楽器を買ってくれたから辞めたくても辞められず、毎晩部屋で泣いていた。次第に朝起きて学校に行く気がなくなり、朝練にも遅刻しがちになった。後輩が下積みとしてやるトイレ掃除の時間も先輩に捕まり難癖つけられていたため、しだいに同級生からも嫌われ、気がつくと一人だった。

死にたかった。

なんでうまくいかなくなったんだろう。頑張ったつもりだったのにな。

自分で自分が憎くかった。みんなから外される理由はちゃんとあるはずで、普通になれない自分が嫌いだった。

それでも遅刻はしたけれどなんとか部活には行った。みんなから無視され、クスクス笑われても行ってやるんだと意地になっていた。

でも、ある日限界が来てしまう。

「ハッピー、私のリード取ってる?」

部員が楽器に使う道具がなくなると言った。

そんな意図はなかったかもしれない。でも私はそれを「盗んでる」と思われた、なんて感じた。

それだけが原因ではないけど、もう限界だった。

高い楽器を買ってくれた親には申し訳ないけど部活を辞めた。無理だった。耐えられなかった。

そうして美術部に入った。絵を描くことは嫌いではなかったし、心機一転頑張るぞ!と思っていた。

…けれど美術部に入ってからも人間関係には悩まされていた。

私は「元々違う部活にいたけどうまくいかなくて美術部に入りました」グループに所属していた。いつもそのグループのリーダー的存在の子の機嫌をとり、ハブられないようにその子の言うことを聞いていた。

その子に嫌われたくなくて部活の顧問に反抗的な態度もとった。次第にその顧問だけではなく先生たちからも嫌われて、成績も下がっていった。

学校のどこにいても息苦しかった。私の中で世界は中学校そのものだった。一人になりたくなくて頑張っているのに、気がついたら周りに私の味方はいなかった。同級生、部員、先生までも私のことを嫌っているように感じた。部活を一年でやめてしまったことも親に本当に申し訳なくて、普通に部活を3年間やって、友達がいて、先輩や先生とも仲良くできる人が心の底から羨ましかった。

あいこは、そんな私と対極的な人間だった。

3年間美術部を全うし、さらにはみんなの投票で部長をやっていた。いつも周りには「あいこあいこ!」と人が集まり、先生からの信頼も厚かった。頭も良くて、私より成績が上だった。特に文才に長けてて、読書感想文は常に賞に入っていたように思う。

私は彼女になりたかった。

昼休み誰とも話さず勉強していたのに、成績があいこより下なこと。何ヶ月も前から構想を練ったのに読書感想文もあいこの方が上だったこと。一年で吹奏楽部を辞め、途中で入った美術部もうまくいかない私と、みんなの投票で部長になったあいこ。

「知ってる?あいこって生花と習字をすごく小さい時からやってるんだよ」

「あいこのお母さん、帰国子女なんだって」 

ああ…と思い知る。

私と彼女は何もかも違いすぎる。何もかも違うのだ。もう生まれた時から決まっていたのだと確信した。私はもともと皆から嫌われる何の長所もない人間で、あいこは何でもできるすごい人間なのだと。

だから、あいこが「かがみの孤城」を読んで途中で苦しくなっていたなんて、想像もつかなかった。

かがみの孤城」は私が勧めたし、読書感想文を書くように言ったのも私だ。

私の何倍も文才があって頭のいいあいこが、この本を読んだらどう感じてどう文章を書いてくれるのか、読んでみたかった。

私は高校では息苦しさを感じることはあまりなかった。一部の人から嫌われることはあっても、「友達」と呼べる人はいたし、部活を途中で辞めることもなかった。家にいるより学校で過ごす方が楽しかったし、充実していた。

あいことは同じ高校だけれど、3年間クラスが違った上、部活も異なっていたからほとんど会う機会はなかった。

学校に行けてない、という話はTwitterで把握していたけれど、それはもともと体が弱いせいだし、そんなもんかと勝手に思っていた。


『学校に行けば自分が求める「普通」がそこにあって、この足さえ動かせば手が届くのだ。それなのに、説明のつかない対人恐怖感に苛まれて体は動かず、ただただ時間が早く過ぎてくれと祈りながら暗い場所で隠れていた』


あいこは「学校に行けない」ことを苦しみ、普通になることに憧れていたのだ。

驚いた。だって、あいこは人望もあって頭も良くてキラキラ輝いていた。私からするとあいこは「普通」だったし、まさかかがみの孤城を読んで苦しくなるだなんて思ってもみなかった。

私はいろんな人に「かがみの孤城」を勧めたが、皆が口にした「感動した」という感想をインテリっぽく語ってくれるだろうと勝手に思っていた。それが、彼女は胸を痛め、自分のことように苦しみ、もがきながら読んでくれたのだ。


『「普通」って何なんだろう。いつからか求めていたものは、改めて考えるとすごく曖昧で空虚だ。きちんと社会活動に参加している身近な人のことを漠然と「普通」とカテゴライズしていたけれど、私の周りにはそうであっても家庭環境が複雑だったり自分の特性との向き合い方を模索していたり苦労を抱える人はたくさんいるし、それぞれが違う。毎日起こることすべてが良いことで幸せだ、なんて人は多分いない。私が渇望した「普通」はもしかしたら私が知らぬ間に作り上げた「理想」だったのかもしれない』


この部分を読んで、ああ…と納得した。

私は中学のころ、普通になれなくて悩んでいた。私の言う「普通」は、部活をちゃんと3年間やって、友達と呼べる人がたくさんいて、先生からも信頼されてる、そんな人。でもこれって、結局は「私の理想」でしかない。私の理想そのものだったあいこも、自分の生まれた環境を呪い、高校の時はうまく学校に行けないことに心身を蝕まれていた。

もしかすると、「普通」であることを望んでいるあいこは「ハッピーさんは普通だよ」なんて言うかもしれない。私自身は、自分のことを普通だなんて思ったことなどないけれど。

きっと誰もが人間関係に悩み、家庭の事情を抱え、「普通」という理想を願っているのだと思う。あいこの感想文を読んでそれを強く感じた。


「普通」なんてどこにもなくて、きっと誰もが「特別」な人生を送っている』


本当にそうだ。

私もあいこも、このブログ記事を読んでくれたあなたも、きっと普通ではなくて特別な人生を送っているのだと思う。

私は今でも中学の頃の出来事を思い出すと苦しくなるけれど、きっとそれも特別な人生と呼べる一部なのかもしれない。


『もう少し毎日に潜む奇跡を信じてみたい。一生かけても見渡せないほど世界は広いし、敵もいるけど味方もたくさんいる。それに気づいたらどこへだって行ける』


そう、私たちはどこへだって行ける。

これから先何が起こるかわからない。それを楽しみながら生きていきたい。




東京會舘とわたし

こんにちは、タカハッピーです。

今日はこんな本を読み終わりました。

それがこちら。

東京會舘とわたし 上 旧館 (文春文庫)

東京會舘とわたし 上 旧館 (文春文庫)

東京會舘とわたし 下 新館 (文春文庫)

東京會舘とわたし 下 新館 (文春文庫)

辻村深月さんの「東京會舘とわたし」です。
大学時代あんなに本を読んでいたのに、最近全然本が読めてない…読みたい読みたい…と図書館に行って借りました。
同期「何借りたん?」
ハッピー「東京會舘とわたしっていう本。この本はまだ読んだことなかったし、読んでみたくて」
同期「ほんま辻村深月さん好きやねー。あらすじはどんなんなの?」
ハッピー「うーん、一言で言うと、東京會舘という建物とそこで働く人や利用する人の物語かな」
同期「へー。で、その人たちが東京會舘に閉じ込められるんやろ?」
ハッピー「…!」
んなわけねーだろ!笑
ハッピー「違う!普通に大正から戦争、東日本大震災を乗り越えた東京會舘の話だよ!」
同期「ふーん。で、たくさんの人たちが東京會舘に閉じ込められる話なんやろ?w」
ハッピー「なぜそうなる!!」
いやなにをそんなに人を閉じ込めたくなるんだ同期よ…
同期「前に貸してくれた『かがみの孤城』とか辻村深月さんデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』は人が建物の中に閉じ込められるやん。辻村深月さん人を建物に閉じ込めがちじゃないの」
おい!!!なんだその偏見は!!!
異世界的な建物に行くのはその2作品ぐらいだから!!他はそうでもないからな!!
あと「かがみの孤城」は城に行くけど閉じ込められるわけじゃないからな!自由に行き来できるからな!
…と思いつつも同期がその2作品を読んだことのあるという事実は嬉しいわけで。(『かがみの孤城』をゴリ押ししすぎて引かれてしまうタカハッピー)
ありがとう同期。これからも辻村深月さんの本をたくさん読んでくれ。
…とまぁこんなアホな会話をしてしまったわけですが。笑
東京會舘という建物は私にとってそんなに馴染みのあるものではありません。辻村深月さんのエッセイで初めて「東京會舘芥川賞直木賞が受賞されるんだ」と知るほど。
そんな馴染みのない建物の話なのに、気がつけばまるで自分が東京會舘と深く関わっているのではないかという錯覚を起こしてしまいました。
前にもブログで書きましたが、私は文章で食べていけるようになりたいという夢があります。できれば小説家になって、憧れの辻村深月さんと同じ出版社から本を出してみたいなぁ…なんて淡い期待を抱いています。
小説家という夢は小学生の頃から抱いていました。昔から人と外で遊ぶより一人で本を読んでる方が性に合っていたし、中学生の頃なんて昼休みは誰とも話さず勉強してるか本を読んでるかのどちらかでした。読むのは遅いし、高度なことが書いてある本や古典は苦手だけれど、本を読むのは本当に好きでした。読書をすると、作家さんがまるで私のために書いてくれたのではないかと感動し、悦に入ていたのです。魔女っ子にはまっていた小学生の私は「黒魔女さんが通る!!」を読んで魔女の世界を夢見ていたし、厭世的なことばかり考えていた中学生の私は「この世の中潰れればいいのに」と10代特有の人間関係の辛さを書いてる森絵都さんの本に何度も救われました。フィクションの世界に強く憧れ、自分もその世界の中に入れたらどんなに良いだろうと願っていました。
でも、正直にいうとちゃんと小説を書いて完成させたのは2回しかありません。
1回目は小学6年生の時。
2回目は大学2年生の時。
それまで思いついたことがあればチョロチョロとノートに書き込むことはありました。でもどれも途中でしんどくなって放棄していたのです。
「小学生のうちにデビューして、売れっ子小説家になりたいなぁ」
こんなアホなことを小学生の私は言ってましたが、行動が伴ってない。
特に中学生になってからは、前にも書きましたが読書感想文が思うように報われず「自分は文才なんてないのかもしれない」と思うようになり、作文そのものが苦痛になっていた時期もあります。なので高校では全く作文をしていませんでした。
大学生になった時は、友達のうさぎちゃんに「ハッピーちゃんの書く文章好きだよ。小説書いてみなよ」と言われ、「よし!書いてみせるぞ!」と完成させた小説も、今読み返すとタダのゴミです。比喩とかではなく、本当にタダの、ゴミ。
フィクションの世界に憧れ「小説家になりたい」と思っているのに行動と能力が全く追いついてないのです。しかも24歳でデビューした辻村深月さんの年齢にもう少しで追いつきそうになっています。
焦りがジリジリと身を焼いていき、「今のままではダメだ」という考えが脳を占めていきます。自分には作文しか取り柄がない、読書が好きだ、ならもう作家になるしかないじゃないか、でもそんなの夢物語でしかない…と空回りしていくのです。
東京會舘とわたし」の最初の章「クライスラーの演奏会」の主人公、寺井承平もそうでした。
文学が好きで、音楽が好きで、小説家になることを夢見ているのに、親に「馬鹿なことは言うな」と東京から金沢の実家に連れ戻されてしまうのです。
芥川龍之介のデビューした年を超えてしまう、ちゃんと作品を作らなければ、作りたい、作らないと…
周りに自分と同じように小説家を目指している学生を見つけると「ああ、共に頑張ろう」ではなく「焦り」しかわかないのです。
その気持ちはすごくよくわかります。
私も社会人になって中々本を読む機会も文章を綴る機会もなくなりつつあります。このまま終わってしまうんじゃないか…と思うのです。
実家でなすこともなく焦る寺井。まるで私のようでした。
しかしそんな寺井にある転機が訪れます。
寺井は知り合いの編集者のツテでバイオリニストのクライスラーの演奏会のために上京。演奏を聞いた後なんとなく東京會舘へ向かう地下通路を通るとクライスラーとすれ違うのです。
音楽が大好きな、憧れのクライスラーが目の前に。
寺井はその瞬間が忘れられないものになります。
そしてその後、花開いて作家になるのです。
東京會舘は、とても歴史のある建物です。寺井のような小説家を目指す若者、東京會舘で働くボーイ、戦争の中挙式を挙げるもの、GHQに占領された東京會舘バーテンダー東日本大震災で帰宅難民となった人たちなど、たくさんの人がそれぞれの時代を生き、東京會舘と関わり、物語を紡いでいくのです。
小説家になりたくても能力が追いつかない私も、まるでその東京會舘がそばにいるような気持ちになりました。
それは「東京會舘」が「芥川賞直木賞」の受賞の場、「憧れの地」であることだけが理由ではなく、東京會舘に生きる人それぞれが「まるで自分のようだ」「私もそのうちの一人なんだ」と共感したからだと思います。
私は東京會舘に一度も行ったことはありません。でも、読み終わった今では何度か訪れた事のあるような気がします。
東京會舘とわたし」
題名のまんまです。
最近全然作文できてないけれど、もうちょっと頑張って書いてみようかな。まだ夢も諦めたくない。
そんな思いも湧き出ました。
東京會舘とわたし」ぜひ読んでみてください。
それでは、さようなら。

連帯責任

こんにちは、タカハッピーです。

今日、上司とこんな会話をしました。

ハッピー「私、中学全然楽しめなくて。学校の治安は良かったんですけどね」

上司「ハッピーちゃんの話聞いてる限り治安悪いよ。だってハッピーちゃんのされてること、すごく陰湿じゃないか」

前に「かがみの孤城」の感想文でも話しましたが、私は中学時代ずっと勉強ばかりしていて、学校そのものを楽しめてませんでした。

人を信じると疲れるのでもう何にも期待せず、黙々と勉強していました。そうすると気持ちも楽になるし楽しかったのです。

上司「俺らはそういうイジメとか絶対に許さなかったし、もし俺がハッピーちゃんの学校だったらハッピーちゃんのこと守ってたな」

ハッピー「ありがとうございます…。お気持ち嬉しいです…。あの頃は本当に人間関係に疲れてましたね…。私は文化部でこれだけ疲れてましたが、運動部は運動部で本当に大変そうでした」

上司「どんなことされてたの?」

ハッピー「うちの中学、とある運動部がすごく強豪で。全国大会とかに出るくらい強かったんですけど、そこでのイジメがすごく陰湿だったみたいで」

上司「ほうほう」

ハッピー「その運動部に少し運動神経が良くない子がいて。めちゃくちゃ真面目だし、ふざけてなんかないのに、部活でミスをしたり練習試合負けたりして、連帯責任として外周とかさせられてたみたいです。チーム全体で。連帯責任なんてイジメの根源でしかないし、やってはいけないのにそれをやる教師にも本当に問題があると思います」

私は本心を言いました。連帯責任はイジメの根源。やるべきではないと心から思っていました。

すると、上司はこう言ったのです。

上司「…連帯責任って、やってはいけないの?」

…エエッ

ハッピー「ダメですよ!『お前のせいで』ってなるじゃないですか」

上司「でもそれじゃあ『個人は個人で好きにやれ』ってなるじゃないか。果たしてそれはいいことなのか?社会に出て、例えば仕事でミスをするとする。その人が悪いことをしたら課全体が悪く言われ、しまいにはその会社全体のイメージが落ちる。その流れは避けられないことだと思うんだ」

…ウム

なるほど…そういう考え方があるのか…

上司「そもそもハッピーちゃんはさっき『お前のせいで』ってなるって言ってたけど、その感覚がすごく違和感がある」

ハッピー「エエッ」

上司「連帯責任ってのは、できない人を責めて潰すものじゃない。できない人をいかに自分たちで補い支えていくかだ。そもそも罰として走るのは、俺らの時は出来なかったものを責めるというよりは、ふざけて怠けていた時に『走れ』というような感じだった。その子は真面目にしていたんだろ?そのチームは「お前のせいで外周だ」と思うんじゃなくて、「あなたができないなら私たちで補って協力していこう」という姿勢がいるんじゃなかったのか?それが連帯責任じゃないのか?」

ハッピー「…」

上司「俺らはずっとそう言い聞かされてきた。連帯責任は補っていくものだ、とな。それは社会においての連帯責任もそうだと思うし、チームワークにおける意味でも大切だと思う」

…なるほど。

めちゃくちゃ附に落ちました。

確かにわたしは連帯責任は「お前のせいで」と責められるイジメの根源でしかないと思っていました。実際、その運動部ではいじめが横行してたし、できない人を潰すものだと思っていました。

でも、それは間違いだったのかもしれません。

社会において連帯責任は確かにあります。私はポンコツなので本当にアホなミスを連発します。私のせいで上司が残業になったことも何度もあります。

でも上司たちは絶対に私を責めません。

「今できなくても大丈夫」

「次から気をつけたらいいよ」

こんな風に言ってくれます。

それは、上司たちの中では「連帯責任」は「補い合う」ものだと思っているからなのだと納得しました。

あの運動部の顧問の先生は中学時代から苦手でしたが、今思えば「連帯責任」は「お前のせいで」という考え方を植え付けた本当に良くない教師だったんだろうなと少し思ってしまいました。すごく強いチームを作りたかったのかもしれないけど、技術じゃなくて補い合うことをちゃんと言い聞かせるべきだったんじゃないかなとすごく思ってしまいました。

(私はその部に所属していたわけではないので「チームワーク」を言い聞かしてなかったとは言い切れないですが、でもイジメがあったことは事実だし、先生は先生なりにちゃんとしないといけなかったのではと思い、そう書かしていただきました)

世の中の連帯責任が「お前のせいで」ではなく、「補い合う」の気持ちになりますように。

それでは、さようなら。

スカートめくりは犯罪だ

私はフェミニストと言えるほどジェンダーに詳しいわけでも発信力があるわけではありません。
でも、今日職場で気になることがありました。

「俺、小学生の頃スカートめくりしてたんだよね」
「最低ですね」
…これは6、7月ごろに上司Aとの会話。
スカートめくりをするなんて最悪。いくら小学生でもそんなことをするべきじゃないし、もし何かの間違いで私に子供ができたら徹底的に「そういうことをしたらダメだ」と叱り付ける。
そんな風に思っていました。
なのでそのことがなぜかずっと頭の片隅にあり…
ハッピー「上司Aさん、小学生のころスカートめくりしてましたもんね」
上司A「なんでそんなこと覚えてるんだよwwwww4月に教えた仕事の内容とか綺麗さっぱり忘れるのにwwwww」
と言われるという。
確かに仕事は全く覚えられないポンコツタカハッピーですが、こういう気になったことはずっと覚えてるんですよね。
ハッピー「…ということがありまして。なんで覚えてるんだよ!と言われちゃいました」
上司B「ふっwまぁ上司Aさんの時代は特にスカートめくりが流行ってたからねぇ」
流行っていたからスカートめくりしていいもなのか。いやダメだろ。された側は嬉しいどころか嫌悪感しかない。いくら小学生とはいえ、これは一種の性暴力に値するだろ。年齢関係なく、女子を性消費していいはずがない。
そう思ってると、上司Bさんがこう言いました。
上司B「ラジオで言ってたんだけど、年配の方が『小学生のころスカートめくりしてたんだよね』と言うと若い人から『それ犯罪ですよ』と返されたってことがあったって」
ハッピー「…そりゃあそうでしょうね」
上司B「そりゃあそう?そんなに重く捉えることか?小学生がすることだし、可愛いもんだろ」
…小学生がすることだし、可愛いもんだろ?????
何才だろうとやっていいこととやってはいけないことは区別しないといけない。私はそう思っています。
オーストラリアで小学生の男の子が、女性教師に向かって「I think you are hot 」と性的な発言をし、それを聞いた別の教師が子供の親に話し、徹底的に「そういうことを言ったらダメだ」と叱った、という事例があります。
小さいから何をしても許されるなんてあっていいはずがない。逆に小さい時からの性教育はとても大事なことだと思います。
女性を性消費する、ということを小さい頃からしてると、きっと大人になっても違う形で性消費するはずです。小さい頃に教育されてないからフィクションと現実の違いもつかないだろうし、AVなんかで間違った情報を仕入れて一人の人間である女性を傷つけてしまうことにもなると思うのです。
ハッピー「スカートめくりされて嬉しい人なんているわけないし私は犯罪だと思います」
上司B「そうかなぁ。中には嬉しい人もいると思うよ」
ハッピー「………!」
上司B「例えば自分に自信がなくて誰からも興味を持たれてないと思い込んでる女性がいたとする。その女性に対してスカートめくりをし、恥ずかしそうに男が去ったとする。ああ、自分に関心があるんだって嬉しくなるとおもうけど。違う?」
私は上司Bさんのことは好きです。いつも仕事を中々覚えない私に懸命に教育してくれます。同じことを聞いても何度でも優しく教えてくれます。
…でもこの時はふつふつと体中の血が湧き上がりました。
上司Bさんの発言はまるで、「痴漢してるんだから喜べよ」の考えと構造が同じように思えたのです。
自分で言うのもあれですが、私は自分にめちゃくちゃ自信のない超卑屈人間です。周りから「お前一生独身だろ」と言われると怒るというよりも「私もそんな気がする。だって魅力ないし」と思うような人間です。
では、スカートめくりされると嬉しいか。
答えはNO。嬉しいどころかしてきた男のことは一生嫌いだと思います。
確かに私は魅力がないことを自負してるし、男は誰も私になんか関心持ってくれないだろうなとも思います。
でもスカートめくりすることは、私に対する関心ではなく、「性」としての好奇心でしかありません。そんな風にされて嬉しいわけないし、悔しくなると思います。
上司B「まぁあれだよ。時代の差と、女子のキャパが一番の理由だと思うな」
ハッピー「まぁ確かに時代の差はあるかもしれませんね。今フェミニストが声を上げて女子も対等にしてほしいって言ってますし、昔に比べると(スカートめくりを許さないという風潮がある)そうかもしれません」
上司B「そそ。そして昔の女子は寛大なんだよ。キャパがある。だからスカートめくりを許してたんだよ」
ハッピー「……?」
上司B「昔の小学生の男子がスカートめくっても『もう!男子ったら〜』ってなってたんだよ。それに比べて今の女子はプライドが高くて許せない。キャパがないんだよ」
ハッピー「……………」
キャパが…ない?
プライドが…高い?
違うそうじゃない。昔の女の子にもプライドはあるはずです。キャパだって今と変わってないはずです。
理由は簡単。「そういう教育をされてきたから」です。
男子を持ち上げ女子は下がる。昔は意識しなくともそういうのが絶対あったはずで、スカートめくりされても男子のやることだから許してやれと大人からも言われていたのでしょう。たぶん。
「許してたんだよ」ではなく、そういう風に仕向けられてたのではないか。そんな風に思います。
それと同時に「キャパがある」のではなく、女子たちに「自信がなかった」ことも大いに関係してるように思います。
私は中高の時にキャンプのボランティアをやっていました。小学生の男の子の班の引率を任されたこともありました。この時、男子たちは私の胸や尻を触ってきたこともありました。
すごく嫌でした。でも「もうやめなって〜」と笑顔で返していました。
それは先ほどと繰り返しになりますが、私自身に自信がなく、本気で怒ると「別にお前が好きで触っていたわけじゃない」「魅力ないくせに何嫌がってんの?」「自意識過剰」と言われるのが怖かったのです。
決して小学生の男の子たちが私に対することを「許してた」わけではありません。本当はすっごく嫌でした。
上司B「例えばドラえもんでもそう。のび太はよくしずかちゃんの風呂を覗くけど、しずかちゃんは『のび太さんエッチ!』とはなるけど縁を切ったりしないだろ?実際に男子がそんなことしたら一生許してもらえないと思う。しずかちゃんは許す。そういうことなんだよ」
………果たしてそうだろうか。
私はドラえもんは好きです。小さいころドラえもんを見ていたし、漫画も読んでました。藤子・F・不二雄先生のことも尊敬してます。
でもきっと、しずかちゃん像は藤子・F・不二雄先生が一人の男性として作り出したものだと思うのです。決して昔の女子が許していたものではないと思うのです。
前にTwitterで見たのですが、「荒川弘林田球は女性であるにも関わらず男性と思われがちだが実際作風はすごく女性的だ」とありました。
二人の作者の作品「鋼の錬金術師」「ドロヘドロ」は人がたくさん死んでいく。でも、婦女暴行だけは絶対に起きないのです。
ドラえもんは好きだし藤子・F・不二雄先生は尊敬していますが、しずかちゃんは許容してるのではなく、あくまで「ラッキースケベ」に過ぎないと思うのです。
だから、女子たちはスカートめくりを喜んでるわけでも、嬉しいわけでも、許容してるわけでもない。
「スカートめくりは犯罪だ」
と思うわけです。

知識があるわけでもないのに長々と語ってしまいました。
でも上司Bさんにそういうふうに言われてかなりモヤモヤしました。
上司Bさんの名誉のために言うと、上司Bさんは本当に優しい人です。昨日も、私のミスで残業し「気にするな。大丈夫」と言ってくれました。
でも、今回はちょっと発言が気になりました。
不快に思った人がいたらごめんなさい。

でも、ちゃんと日本ががしっかりと女性を性消費しなくなるのを祈るばかりです。

それでは、さようなら。





反核平和の火リレー

こんにちは、タカハッピーです。

今日、私、リレー選手として走ってまいりました!

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ばばん。

松明を片手に持ち、この暑い中やってまいりましたよ。

どうして走ったのか。

それは、私の働く市役所が広島県であることと、私自身が新人であることからきています。

辺境の地であるにも関わらず、原爆が落とされた「広島県」であることは変わらないために、「反核」と「平和」を訴えるために走ろう、それも新人にしてもらおうということになったのです。

ハッピー「私、リレー走ることになりましたー!」

上司「おお!え、絶対応援にいくわ!めちゃくちゃ見たい!!」

同期「ハッピー走るん!その姿すごく見たい!!」

上司、同期たちからめちゃくちゃ応援され、「えへへがんばりますー」と照れる私。

「絶対走る姿面白いやん!」

「ビデオに撮ってて。見るの楽しそう」 

………んん?

応援というより、ただのネタ要員…?

「○○市初の女芸人目指すんやろ?」

「ハッピーだけ芸人枠で市役所入ったもんね」

おい!!

私はお笑い芸人じゃないぞ!!

なんだよ芸人枠って!事務に決まってんだろ!!!!

とまぁ存在がネタ扱いされつつも走ることを任命されたわけです。

実は私、運動神経はすこぶる悪く、中高大文化部でしたが走ることだけは少し得意なのです。

小学6年生の時は持久走大会で2位になるなど(一位じゃないんかいとか言わない)長距離を走ることは好きな人間なのです。

だからまぁリレーもそこそこ楽しみにしていたわけです。

(走る練習したほうがいいかなぁー。まぁでも競争じゃないし、のんびりでいいからいっかー)

普段全く運動しなけど、まぁ大丈夫だろ。よゆーよゆー。

私はリレー当日までそうのんびり思っていたわけです。

上司「にしても、心配だなぁ。ハッピーちゃん、絶対こけるなよ」

ハッピー「大丈夫です!こけません!」

上司「いいか、こけて松明が体にかかって燃えたら洒落にならんからな。松明は下にぶら下げるようにして走れ。こけそうになったら投げること!じゃないと大変なことになるぞ」

ハッピー「わかりました!大丈夫です!」

上司「大丈夫かなあ…あんた何もないところで引っかかってバランス崩してるからな」

ハッピー「いやいや、さすがにリレー中は大丈夫です!」

上司「本当かな、大丈夫かなあ…」

上司、私を芸人扱いしつつもはちゃめちゃに過保護。

まるで親。

「松明を下にぶら下げるようにして持て」と何度も念を押され「大丈夫です!」と返しましたが…

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ちゃんと持って走りましたー!!!上司さんごめんなさいー!!'`,、('∀`) '`,、

前のランナーも持って走っていたし、逆に下にぶら下げるようにすると危ないかなと判断したので…

言うこと聞かなくてごめんなさい上司…


とまぁそうして走っていたわけですが…

暑い…

7月下旬、真夏の9:30に走るわけですから、もう暑くて暑くてたまりません。

しかも松明が思ってた以上に重い。

そして普段運動をしないから少し走っただけで息があがる。

よゆーよゆーと何も練習しなかった自分に後悔し、ぜえぜえ言いながら走りました。


し、しんどい。右手の松明が重い。異常にない握力で握ってるのもあり震える。私…このまま本当に走り切れるの?え、このクソ暑い中いけるのか?マジで松明落として服とか燃えそうなんだけど大丈夫なの?


ラクラしながらなんとか走っていると…

先導車が止まり、そこから第三走者(私は第二走者)の子が降りました。

(オッ!!!交代じゃないか!!!)

私は歓喜に満ちました。ここで交代!私は松明を渡したらもう車に乗るだけ!やったー!


息があがりながらも第三走者の子に松明を渡し、先導車に乗ろうとしました。していたのです。


ブーン…


(あれ…車…待って…私乗ってないよ…)


先導車、私を乗せずに先に行ってしまうミス。

「ごめんー!すっかり忘れてた!」

ひ…ひどい…

悲しみの嵐。

温かく迎えてほしかったぜ…

そうして皆走り終わり…

「ふー!お疲れ様ー!」

組合室に走者が集まり、飲み物を渡されました。

同期「ハッピーめっちゃコーラ飲むやんwすげwフランキー(コーラを燃料にしているワンピースのキャラクター)かよw」

ハッピー「スゥゥパァァって言えばいいかしら」

同期「何モノマネしてんのwしかもちゃんと巻き舌できてるしww」

…やっぱり私ったら芸人?w

いやモノマネは誰だってできるし、私のは似てないからセーフ!(と思いたい)

そうして皆でしばらく休んだ後、スマホで写真を共有し…

「よし、じゃあ仕事戻るか!」

「じゃあね!お疲れ!」

「お疲れ様!」

私はそのまま有給をきって帰りましたが、同期たちは仕事へと戻っていきました。

同期のグループラインに写真があがり、「走るのは大変だったけど、なんだか久々で楽しかったなぁ」と思いつつ…

家に帰り、クーラーをつけ爆睡。

疲れていたので…ね…

本当は銀行に行こうと思っていたけどそれも忘れてガーガー寝てました。

アホほど体力がないのがバレてしまうな…'`,、('∀`) '`,、


とまぁこんな感じでした。

走ってない同期がグループラインで「おつかれ!ナイスランだったね!」とメッセージも送ってくれました。

優しい…ありがたいな…そう思い、返信しました。

ハッピー「ありがとう!」

同期「ハッピーはおもしろ画像ありがとう!!笑」

ハッピー「いや私の写真のどこが面白いんだよ」

同期「走る姿が面白いし、放火犯に見える笑」

……くそー!!!

前言撤回!優しくなんかない!!

最後まで扱いは芸人でした。笑


反核と平和のために走った一日でしたが、本当に世界が戦争のない日々になるといいなと願うばかりです。


皆さんも幸せな日常が送れますように。


それでは、さようなら。


凪のお暇

4連休。本来ならオリンリピックの開会式が行われていたはずの特別な休み。

オリンピックが延期となった今、特別でもなんでもない大型連休に…

私は帰省する気満々でした。地元の友達と会う約束を2つ作り、のんびり過ごす…

はずでした。

「犯罪系YouTuberが地元山口でコロナばらまいてるから会うのやめよ」

「ごめん、バカYouTuberでコロナ復活してきてるからやめにしよ。また会おう」

……ぬぬぬ。

なんとおバカYouTuberが地元でコロナをばらまいたことから友達と会う約束が全て潰れるという…

じゃあ帰らなくていっか〜

帰ることをやめにして、4連休静かに休むことに。

しかし…

することが、、、ねぇ!(千鳥のノブ風)

どうしよう、さすがにスマブラをぶっ通しでやると疲れるし、同期から借りてた漫画は全部読んだし…

あ、、、そういえば!

私はなんとなく、再放送されていた「凪のお暇」を全話録画していました。

「凪のお暇」の漫画の一巻を読んでいたので興味があったのと、リアルタイムで見ていた友達が凪のお暇の話をそれはそれは楽しそうにしていたので、気になっていたのです。

今、それを見るチャンスなのでは。

私はリモコンを手に取り、再生をおしました。


「私は絶対ゴン!」

大学の友達はそう熱弁していました。

「ごん?」

「凪のお暇にはゴンとシンジっていう二人の男が出るんだけど、どっち派かと聞かれたら圧倒的ゴン!!」

「ゴンってどんな人なの?」

「メンヘラ製造機!wとにかく優しすぎるんだ。無自覚に誰に対しても『かわいいね』と言ったり、特別とか関係なしに合鍵を渡したりするんだ。何人もの女と関係を持って、メンヘラがたくさん生まれるという」

「え"…クズじゃん…中村倫也(ゴンの俳優)が好きなの?」

「違う!ゴンが好きなの!クズって言うけどシンジもめちゃくちゃクズよ!」

ほう。

私は既に漫画を一巻読んでいたので(なんかのキャンペーンで一巻だけ無料だった)シンジがクズ、ということはわかっていました。

彼女である凪がいないところで「体だけ合うからヤってるだけだって〜」みたいなことを言い「あんな貧乏くさい女付き合ってるわけないだろ」と笑っているところを凪に聞かれ…

凪、過呼吸

(それ以外にも人間関係がうまくいってなかったのもありますが)

…凪…可哀想…

信じていた彼氏にボロクソに悪口言われてシンジ最低じゃん……

その後、凪は全てをリセットするために仕事を辞めて布団以外の家具を全て捨ててボロアパートに引っ越し。そして隣の部屋にゴンが住んでおり………。

というところで漫画の一巻は終了。ゴンがどんな人なのかな?と思っていた矢先に、まさかの友達の熱弁で少し知ってしまうという。

まぁ確かにシンジも最低だし、優しいゴンの方がマシなのかも…?

そんなことを思っていました。

しばらくして、高校の友達と遊んでいると…

「ねね、凪のお暇見てる?」

ここでも凪のお暇トーク

「見てないんよね。漫画一巻は読んだけど。なんかシンジとゴンの二人の男に振り回されるんやろ。話聞いてる限りどっちもクズでしかなさそうやけど」

「クズ…クズだねw。でも私はシンジ派だな!」

「エッ」

「凪のことが好きなのに不器用なのがグッとくる!」

「ゴンじゃないの?」

「うん!ゴンよりシンジの方が好き!」

なんと。

友達があまりに熱弁するからゴンの方が人気なのかと勝手に思っていたら、割れるのね。

でも漫画読んでる限りシンジめちゃくちゃクズなんだけど…どこがいいんだろう…

と、いうことが頭の片隅に残っていたのです。


そうしてドラマを見た今…

私も圧倒的シンジ派!!!!笑笑

いやー、ゴンも優しいけれど絶対シンジの方がいい。

まず、シンジは本当に凪のことが大好き。「凪のサラサラの髪好きだよ」と凪に言うシンジ。しかし凪は本当はひどい天パで、シンジが眠ってる早朝に起き、ストレートにする日々。

シンジはそのことに気づき、「なんて健気なんだ。一生守ってやる」と心に誓うのです。

凪を友達に紹介しようとパーティーを開いた時も、友達から「おれ、、、彼女に振られたんだ…」と打ち明けられ、「ここで彼女できたって言ったらこいつが可哀想だ」と思い、「あいつ?(凪のこと)あいつはただの同僚」と存在を隠すという。

友達を思う優しい性格ゆえに、すれ違ってしまうという。

まぁ…「優しい性格かもしれないけど、その理由だけでこんなに凪を傷つけたりしない!」とゴン派に言われるとは思いますが…

とにかく、シンジは不器用なのです。

「好きだ、愛してる、一生守ってやる」と愛情表現すればいいのに…

それができない。プライドが高く、素直じゃないのです。

美味しいご飯が好き。と言えばいいところを「お前の飯は貧乏くさい庶民の飯」

優しくていい人。と言えばいいところを

「騙すならお前をカモにする」

モジャモジャ頭をサラサラヘアにしてたの知ってた。と言えばいいところを

「お前、(天パのままの姿を見て)ブスになったなwwwww」

好きなのに、どうしてもそれを凪に伝えられず、ズタズタに傷つけてしまうのです。

それはシンジの育った家庭環境が関係していたのです。

官僚の父。優しい母。面白い兄。普通の円満な家庭であったはずなのに…

真面目な兄が中学受験に失敗。母親はヒステリックになり、その後は家族はバラバラに。

兄はトンズラし家族の中で「あいつは海外勤務だから」とないものとされ、母親は整形を繰り返し愛人を作る。シンジはその中で空気を読み、誰に対しても気を使ってがんばり続けたのです。

だからこそ、自分の顔色を伺ってる凪のことを好きになったんだ思います。そして絶対大切にすると心に誓ったのです。誓ったのに…

陰口で凪を傷つけ過呼吸にしてしまうのです。

「直接謝ろう!」と思いながらも出張が立て続き、それもできず。

そのままになってしまっていたのです。

凪からすればシンジは最低な男でしょう。傲慢で、自分勝手で、たくさん傷つけてくる嫌な男だと。

でも、本当は素直になれないだけ。不器用ながら泣いてしまうシンジに「頑張れ!!」と応援したくなるのです。


だから、私はゴンよりシンジ!ゴンみたいに何十人もの女に合鍵を渡す男なんてごめんだね!優しいし愛情表現できるのはいいかもしれないけど、私はシンジが好き!!!


と、ドラマを見て思ったわけです。


しかし…

正直今これを熱弁するのは「おっくれってるぅ」んだよな………

リアルタイムで見たかったものの実家のテレビ権は父が握ってるし…(見たいと言ったら代わってくれるけどそれはそれで申し訳ないし)「風呂に入れ」と言われたらどんないいところでも中断だし、録画しようとすると「容量が少なくなるじゃない」と母が嫌がるし…

とにかくドラマ見れる環境になかったのです。

一人暮らしとなった今、こうして見れたわけですが…

この感想を熱弁する相手がいない…


というわけでブログに吐き捨てたというわけです。笑(ブログ最高!)


凪のお暇を見ていた皆さん!シンジ派でした?それともゴン派?もしよかったら教えてください!討論会しましょう!


シンジが、これから幸せになれますように。


それでは、さようなら。