この人、本当に自分が悪いだなんて少しも思ってない。
悪いのはアイツだ、の一点張りだ。
「噛みあわない会話と、ある過去について」の本はそんな人物が登場する。
- 作者:辻村 深月
- 発売日: 2018/06/14
- メディア: 単行本
この人、本当に自分が悪いだなんて少しも思ってない。
悪いのはアイツだ、の一点張りだ。
「噛みあわない会話と、ある過去について」の本はそんな人物が登場する。
感想文、書いてみなよ!あいこの書く感想文読んでみたいな。
私はたしかにそう友達に言った。
私はブログを書くことを趣味とし、特に最近は読書感想文をよく書く。読書感想文は夏休みの嫌な課題として片付けられがちだ。しかし、私にとって読書感想文は、自分のことを見つめられる上感受性や文章力をあげられる、とてもいい機会だと思っている。
中高同じだった友達…あいこは、私の憧れだった。
中学生になりたての私は今よりずっと自分に酔っていた。勉強もできる方だったし、作文にも自信があった。人間関係に悩むこともなく、毎日が楽しかった。
…吹奏楽部に入るまでは。
私は「中学の時美術部だった」とブログに記しているし、そう言っている。しかし本当はちがう。私は最初吹奏楽部に入っていた。あんまりこの時のことは思い出したくない上、部活を辞めたことはとてもコンプレックスなので隠していたが、この際だから書いた。簡単に言うと先輩たちと折り合いがつかなかった。胸ぐらを掴まれ怒鳴られたり、4〜5人の先輩たちに囲まれ「お前なんかいらないから部活やめたら?」と何度も言われた。親が高い楽器を買ってくれたから辞めたくても辞められず、毎晩部屋で泣いていた。次第に朝起きて学校に行く気がなくなり、朝練にも遅刻しがちになった。後輩が下積みとしてやるトイレ掃除の時間も先輩に捕まり難癖つけられていたため、しだいに同級生からも嫌われ、気がつくと一人だった。
死にたかった。
なんでうまくいかなくなったんだろう。頑張ったつもりだったのにな。
自分で自分が憎くかった。みんなから外される理由はちゃんとあるはずで、普通になれない自分が嫌いだった。
それでも遅刻はしたけれどなんとか部活には行った。みんなから無視され、クスクス笑われても行ってやるんだと意地になっていた。
でも、ある日限界が来てしまう。
「ハッピー、私のリード取ってる?」
部員が楽器に使う道具がなくなると言った。
そんな意図はなかったかもしれない。でも私はそれを「盗んでる」と思われた、なんて感じた。
それだけが原因ではないけど、もう限界だった。
高い楽器を買ってくれた親には申し訳ないけど部活を辞めた。無理だった。耐えられなかった。
そうして美術部に入った。絵を描くことは嫌いではなかったし、心機一転頑張るぞ!と思っていた。
…けれど美術部に入ってからも人間関係には悩まされていた。
私は「元々違う部活にいたけどうまくいかなくて美術部に入りました」グループに所属していた。いつもそのグループのリーダー的存在の子の機嫌をとり、ハブられないようにその子の言うことを聞いていた。
その子に嫌われたくなくて部活の顧問に反抗的な態度もとった。次第にその顧問だけではなく先生たちからも嫌われて、成績も下がっていった。
学校のどこにいても息苦しかった。私の中で世界は中学校そのものだった。一人になりたくなくて頑張っているのに、気がついたら周りに私の味方はいなかった。同級生、部員、先生までも私のことを嫌っているように感じた。部活を一年でやめてしまったことも親に本当に申し訳なくて、普通に部活を3年間やって、友達がいて、先輩や先生とも仲良くできる人が心の底から羨ましかった。
あいこは、そんな私と対極的な人間だった。
3年間美術部を全うし、さらにはみんなの投票で部長をやっていた。いつも周りには「あいこあいこ!」と人が集まり、先生からの信頼も厚かった。頭も良くて、私より成績が上だった。特に文才に長けてて、読書感想文は常に賞に入っていたように思う。
私は彼女になりたかった。
昼休み誰とも話さず勉強していたのに、成績があいこより下なこと。何ヶ月も前から構想を練ったのに読書感想文もあいこの方が上だったこと。一年で吹奏楽部を辞め、途中で入った美術部もうまくいかない私と、みんなの投票で部長になったあいこ。
「知ってる?あいこって生花と習字をすごく小さい時からやってるんだよ」
「あいこのお母さん、帰国子女なんだって」
ああ…と思い知る。
私と彼女は何もかも違いすぎる。何もかも違うのだ。もう生まれた時から決まっていたのだと確信した。私はもともと皆から嫌われる何の長所もない人間で、あいこは何でもできるすごい人間なのだと。
だから、あいこが「かがみの孤城」を読んで途中で苦しくなっていたなんて、想像もつかなかった。
「普通」に憧れた私へ ―「かがみの孤城」を読んで― - aikoya0801’s blog https://t.co/3tbIeqX5KE
— あいこ (@aikoya_0801) 2020年9月16日
本題 です
「かがみの孤城」は私が勧めたし、読書感想文を書くように言ったのも私だ。
私の何倍も文才があって頭のいいあいこが、この本を読んだらどう感じてどう文章を書いてくれるのか、読んでみたかった。
私は高校では息苦しさを感じることはあまりなかった。一部の人から嫌われることはあっても、「友達」と呼べる人はいたし、部活を途中で辞めることもなかった。家にいるより学校で過ごす方が楽しかったし、充実していた。
あいことは同じ高校だけれど、3年間クラスが違った上、部活も異なっていたからほとんど会う機会はなかった。
学校に行けてない、という話はTwitterで把握していたけれど、それはもともと体が弱いせいだし、そんなもんかと勝手に思っていた。
『学校に行けば自分が求める「普通」がそこにあって、この足さえ動かせば手が届くのだ。それなのに、説明のつかない対人恐怖感に苛まれて体は動かず、ただただ時間が早く過ぎてくれと祈りながら暗い場所で隠れていた』
あいこは「学校に行けない」ことを苦しみ、普通になることに憧れていたのだ。
驚いた。だって、あいこは人望もあって頭も良くてキラキラ輝いていた。私からするとあいこは「普通」だったし、まさかかがみの孤城を読んで苦しくなるだなんて思ってもみなかった。
私はいろんな人に「かがみの孤城」を勧めたが、皆が口にした「感動した」という感想をインテリっぽく語ってくれるだろうと勝手に思っていた。それが、彼女は胸を痛め、自分のことように苦しみ、もがきながら読んでくれたのだ。
『「普通」って何なんだろう。いつからか求めていたものは、改めて考えるとすごく曖昧で空虚だ。きちんと社会活動に参加している身近な人のことを漠然と「普通」とカテゴライズしていたけれど、私の周りにはそうであっても家庭環境が複雑だったり自分の特性との向き合い方を模索していたり苦労を抱える人はたくさんいるし、それぞれが違う。毎日起こることすべてが良いことで幸せだ、なんて人は多分いない。私が渇望した「普通」はもしかしたら私が知らぬ間に作り上げた「理想」だったのかもしれない』
この部分を読んで、ああ…と納得した。
私は中学のころ、普通になれなくて悩んでいた。私の言う「普通」は、部活をちゃんと3年間やって、友達と呼べる人がたくさんいて、先生からも信頼されてる、そんな人。でもこれって、結局は「私の理想」でしかない。私の理想そのものだったあいこも、自分の生まれた環境を呪い、高校の時はうまく学校に行けないことに心身を蝕まれていた。
もしかすると、「普通」であることを望んでいるあいこは「ハッピーさんは普通だよ」なんて言うかもしれない。私自身は、自分のことを普通だなんて思ったことなどないけれど。
きっと誰もが人間関係に悩み、家庭の事情を抱え、「普通」という理想を願っているのだと思う。あいこの感想文を読んでそれを強く感じた。
『「普通」なんてどこにもなくて、きっと誰もが「特別」な人生を送っている』
本当にそうだ。
私もあいこも、このブログ記事を読んでくれたあなたも、きっと普通ではなくて特別な人生を送っているのだと思う。
私は今でも中学の頃の出来事を思い出すと苦しくなるけれど、きっとそれも特別な人生と呼べる一部なのかもしれない。
『もう少し毎日に潜む奇跡を信じてみたい。一生かけても見渡せないほど世界は広いし、敵もいるけど味方もたくさんいる。それに気づいたらどこへだって行ける』
そう、私たちはどこへだって行ける。
これから先何が起こるかわからない。それを楽しみながら生きていきたい。
こんにちは、タカハッピーです。
今日はこんな本を読み終わりました。
それがこちら。
こんにちは、タカハッピーです。
今日、上司とこんな会話をしました。
ハッピー「私、中学全然楽しめなくて。学校の治安は良かったんですけどね」
上司「ハッピーちゃんの話聞いてる限り治安悪いよ。だってハッピーちゃんのされてること、すごく陰湿じゃないか」
前に「かがみの孤城」の感想文でも話しましたが、私は中学時代ずっと勉強ばかりしていて、学校そのものを楽しめてませんでした。
人を信じると疲れるのでもう何にも期待せず、黙々と勉強していました。そうすると気持ちも楽になるし楽しかったのです。
上司「俺らはそういうイジメとか絶対に許さなかったし、もし俺がハッピーちゃんの学校だったらハッピーちゃんのこと守ってたな」
ハッピー「ありがとうございます…。お気持ち嬉しいです…。あの頃は本当に人間関係に疲れてましたね…。私は文化部でこれだけ疲れてましたが、運動部は運動部で本当に大変そうでした」
上司「どんなことされてたの?」
ハッピー「うちの中学、とある運動部がすごく強豪で。全国大会とかに出るくらい強かったんですけど、そこでのイジメがすごく陰湿だったみたいで」
上司「ほうほう」
ハッピー「その運動部に少し運動神経が良くない子がいて。めちゃくちゃ真面目だし、ふざけてなんかないのに、部活でミスをしたり練習試合負けたりして、連帯責任として外周とかさせられてたみたいです。チーム全体で。連帯責任なんてイジメの根源でしかないし、やってはいけないのにそれをやる教師にも本当に問題があると思います」
私は本心を言いました。連帯責任はイジメの根源。やるべきではないと心から思っていました。
すると、上司はこう言ったのです。
上司「…連帯責任って、やってはいけないの?」
…エエッ
ハッピー「ダメですよ!『お前のせいで』ってなるじゃないですか」
上司「でもそれじゃあ『個人は個人で好きにやれ』ってなるじゃないか。果たしてそれはいいことなのか?社会に出て、例えば仕事でミスをするとする。その人が悪いことをしたら課全体が悪く言われ、しまいにはその会社全体のイメージが落ちる。その流れは避けられないことだと思うんだ」
…ウム
なるほど…そういう考え方があるのか…
上司「そもそもハッピーちゃんはさっき『お前のせいで』ってなるって言ってたけど、その感覚がすごく違和感がある」
ハッピー「エエッ」
上司「連帯責任ってのは、できない人を責めて潰すものじゃない。できない人をいかに自分たちで補い支えていくかだ。そもそも罰として走るのは、俺らの時は出来なかったものを責めるというよりは、ふざけて怠けていた時に『走れ』というような感じだった。その子は真面目にしていたんだろ?そのチームは「お前のせいで外周だ」と思うんじゃなくて、「あなたができないなら私たちで補って協力していこう」という姿勢がいるんじゃなかったのか?それが連帯責任じゃないのか?」
ハッピー「…」
上司「俺らはずっとそう言い聞かされてきた。連帯責任は補っていくものだ、とな。それは社会においての連帯責任もそうだと思うし、チームワークにおける意味でも大切だと思う」
…なるほど。
めちゃくちゃ附に落ちました。
確かにわたしは連帯責任は「お前のせいで」と責められるイジメの根源でしかないと思っていました。実際、その運動部ではいじめが横行してたし、できない人を潰すものだと思っていました。
でも、それは間違いだったのかもしれません。
社会において連帯責任は確かにあります。私はポンコツなので本当にアホなミスを連発します。私のせいで上司が残業になったことも何度もあります。
でも上司たちは絶対に私を責めません。
「今できなくても大丈夫」
「次から気をつけたらいいよ」
こんな風に言ってくれます。
それは、上司たちの中では「連帯責任」は「補い合う」ものだと思っているからなのだと納得しました。
あの運動部の顧問の先生は中学時代から苦手でしたが、今思えば「連帯責任」は「お前のせいで」という考え方を植え付けた本当に良くない教師だったんだろうなと少し思ってしまいました。すごく強いチームを作りたかったのかもしれないけど、技術じゃなくて補い合うことをちゃんと言い聞かせるべきだったんじゃないかなとすごく思ってしまいました。
(私はその部に所属していたわけではないので「チームワーク」を言い聞かしてなかったとは言い切れないですが、でもイジメがあったことは事実だし、先生は先生なりにちゃんとしないといけなかったのではと思い、そう書かしていただきました)
世の中の連帯責任が「お前のせいで」ではなく、「補い合う」の気持ちになりますように。
それでは、さようなら。
こんにちは、タカハッピーです。
今日、私、リレー選手として走ってまいりました!
ばばん。
松明を片手に持ち、この暑い中やってまいりましたよ。
どうして走ったのか。
それは、私の働く市役所が広島県であることと、私自身が新人であることからきています。
辺境の地であるにも関わらず、原爆が落とされた「広島県」であることは変わらないために、「反核」と「平和」を訴えるために走ろう、それも新人にしてもらおうということになったのです。
ハッピー「私、リレー走ることになりましたー!」
上司「おお!え、絶対応援にいくわ!めちゃくちゃ見たい!!」
同期「ハッピー走るん!その姿すごく見たい!!」
上司、同期たちからめちゃくちゃ応援され、「えへへがんばりますー」と照れる私。
「絶対走る姿面白いやん!」
「ビデオに撮ってて。見るの楽しそう」
………んん?
応援というより、ただのネタ要員…?
「○○市初の女芸人目指すんやろ?」
「ハッピーだけ芸人枠で市役所入ったもんね」
おい!!
私はお笑い芸人じゃないぞ!!
なんだよ芸人枠って!事務に決まってんだろ!!!!
とまぁ存在がネタ扱いされつつも走ることを任命されたわけです。
実は私、運動神経はすこぶる悪く、中高大文化部でしたが走ることだけは少し得意なのです。
小学6年生の時は持久走大会で2位になるなど(一位じゃないんかいとか言わない)長距離を走ることは好きな人間なのです。
だからまぁリレーもそこそこ楽しみにしていたわけです。
(走る練習したほうがいいかなぁー。まぁでも競争じゃないし、のんびりでいいからいっかー)
普段全く運動しなけど、まぁ大丈夫だろ。よゆーよゆー。
私はリレー当日までそうのんびり思っていたわけです。
上司「にしても、心配だなぁ。ハッピーちゃん、絶対こけるなよ」
ハッピー「大丈夫です!こけません!」
上司「いいか、こけて松明が体にかかって燃えたら洒落にならんからな。松明は下にぶら下げるようにして走れ。こけそうになったら投げること!じゃないと大変なことになるぞ」
ハッピー「わかりました!大丈夫です!」
上司「大丈夫かなあ…あんた何もないところで引っかかってバランス崩してるからな」
ハッピー「いやいや、さすがにリレー中は大丈夫です!」
上司「本当かな、大丈夫かなあ…」
上司、私を芸人扱いしつつもはちゃめちゃに過保護。
まるで親。
「松明を下にぶら下げるようにして持て」と何度も念を押され「大丈夫です!」と返しましたが…
ちゃんと持って走りましたー!!!上司さんごめんなさいー!!'`,、('∀`) '`,、
前のランナーも持って走っていたし、逆に下にぶら下げるようにすると危ないかなと判断したので…
言うこと聞かなくてごめんなさい上司…
とまぁそうして走っていたわけですが…
暑い…
7月下旬、真夏の9:30に走るわけですから、もう暑くて暑くてたまりません。
しかも松明が思ってた以上に重い。
そして普段運動をしないから少し走っただけで息があがる。
よゆーよゆーと何も練習しなかった自分に後悔し、ぜえぜえ言いながら走りました。
し、しんどい。右手の松明が重い。異常にない握力で握ってるのもあり震える。私…このまま本当に走り切れるの?え、このクソ暑い中いけるのか?マジで松明落として服とか燃えそうなんだけど大丈夫なの?
クラクラしながらなんとか走っていると…
先導車が止まり、そこから第三走者(私は第二走者)の子が降りました。
(オッ!!!交代じゃないか!!!)
私は歓喜に満ちました。ここで交代!私は松明を渡したらもう車に乗るだけ!やったー!
息があがりながらも第三走者の子に松明を渡し、先導車に乗ろうとしました。していたのです。
ブーン…
(あれ…車…待って…私乗ってないよ…)
先導車、私を乗せずに先に行ってしまうミス。
「ごめんー!すっかり忘れてた!」
ひ…ひどい…
悲しみの嵐。
温かく迎えてほしかったぜ…
そうして皆走り終わり…
「ふー!お疲れ様ー!」
組合室に走者が集まり、飲み物を渡されました。
同期「ハッピーめっちゃコーラ飲むやんwすげwフランキー(コーラを燃料にしているワンピースのキャラクター)かよw」
ハッピー「スゥゥパァァって言えばいいかしら」
同期「何モノマネしてんのwしかもちゃんと巻き舌できてるしww」
…やっぱり私ったら芸人?w
いやモノマネは誰だってできるし、私のは似てないからセーフ!(と思いたい)
そうして皆でしばらく休んだ後、スマホで写真を共有し…
「よし、じゃあ仕事戻るか!」
「じゃあね!お疲れ!」
「お疲れ様!」
私はそのまま有給をきって帰りましたが、同期たちは仕事へと戻っていきました。
同期のグループラインに写真があがり、「走るのは大変だったけど、なんだか久々で楽しかったなぁ」と思いつつ…
家に帰り、クーラーをつけ爆睡。
疲れていたので…ね…
本当は銀行に行こうと思っていたけどそれも忘れてガーガー寝てました。
アホほど体力がないのがバレてしまうな…'`,、('∀`) '`,、
とまぁこんな感じでした。
走ってない同期がグループラインで「おつかれ!ナイスランだったね!」とメッセージも送ってくれました。
優しい…ありがたいな…そう思い、返信しました。
ハッピー「ありがとう!」
同期「ハッピーはおもしろ画像ありがとう!!笑」
ハッピー「いや私の写真のどこが面白いんだよ」
同期「走る姿が面白いし、放火犯に見える笑」
……くそー!!!
前言撤回!優しくなんかない!!
最後まで扱いは芸人でした。笑
反核と平和のために走った一日でしたが、本当に世界が戦争のない日々になるといいなと願うばかりです。
皆さんも幸せな日常が送れますように。
それでは、さようなら。
4連休。本来ならオリンリピックの開会式が行われていたはずの特別な休み。
オリンピックが延期となった今、特別でもなんでもない大型連休に…
私は帰省する気満々でした。地元の友達と会う約束を2つ作り、のんびり過ごす…
はずでした。
「犯罪系YouTuberが地元山口でコロナばらまいてるから会うのやめよ」
「ごめん、バカYouTuberでコロナ復活してきてるからやめにしよ。また会おう」
……ぬぬぬ。
なんとおバカYouTuberが地元でコロナをばらまいたことから友達と会う約束が全て潰れるという…
じゃあ帰らなくていっか〜
帰ることをやめにして、4連休静かに休むことに。
しかし…
することが、、、ねぇ!(千鳥のノブ風)
どうしよう、さすがにスマブラをぶっ通しでやると疲れるし、同期から借りてた漫画は全部読んだし…
あ、、、そういえば!
私はなんとなく、再放送されていた「凪のお暇」を全話録画していました。
「凪のお暇」の漫画の一巻を読んでいたので興味があったのと、リアルタイムで見ていた友達が凪のお暇の話をそれはそれは楽しそうにしていたので、気になっていたのです。
今、それを見るチャンスなのでは。
私はリモコンを手に取り、再生をおしました。
「私は絶対ゴン!」
大学の友達はそう熱弁していました。
「ごん?」
「凪のお暇にはゴンとシンジっていう二人の男が出るんだけど、どっち派かと聞かれたら圧倒的ゴン!!」
「ゴンってどんな人なの?」
「メンヘラ製造機!wとにかく優しすぎるんだ。無自覚に誰に対しても『かわいいね』と言ったり、特別とか関係なしに合鍵を渡したりするんだ。何人もの女と関係を持って、メンヘラがたくさん生まれるという」
「え"…クズじゃん…中村倫也(ゴンの俳優)が好きなの?」
「違う!ゴンが好きなの!クズって言うけどシンジもめちゃくちゃクズよ!」
ほう。
私は既に漫画を一巻読んでいたので(なんかのキャンペーンで一巻だけ無料だった)シンジがクズ、ということはわかっていました。
彼女である凪がいないところで「体だけ合うからヤってるだけだって〜」みたいなことを言い「あんな貧乏くさい女付き合ってるわけないだろ」と笑っているところを凪に聞かれ…
凪、過呼吸。
(それ以外にも人間関係がうまくいってなかったのもありますが)
…凪…可哀想…
信じていた彼氏にボロクソに悪口言われてシンジ最低じゃん……
その後、凪は全てをリセットするために仕事を辞めて布団以外の家具を全て捨ててボロアパートに引っ越し。そして隣の部屋にゴンが住んでおり………。
というところで漫画の一巻は終了。ゴンがどんな人なのかな?と思っていた矢先に、まさかの友達の熱弁で少し知ってしまうという。
まぁ確かにシンジも最低だし、優しいゴンの方がマシなのかも…?
そんなことを思っていました。
しばらくして、高校の友達と遊んでいると…
「ねね、凪のお暇見てる?」
ここでも凪のお暇トーク。
「見てないんよね。漫画一巻は読んだけど。なんかシンジとゴンの二人の男に振り回されるんやろ。話聞いてる限りどっちもクズでしかなさそうやけど」
「クズ…クズだねw。でも私はシンジ派だな!」
「エッ」
「凪のことが好きなのに不器用なのがグッとくる!」
「ゴンじゃないの?」
「うん!ゴンよりシンジの方が好き!」
なんと。
友達があまりに熱弁するからゴンの方が人気なのかと勝手に思っていたら、割れるのね。
でも漫画読んでる限りシンジめちゃくちゃクズなんだけど…どこがいいんだろう…
と、いうことが頭の片隅に残っていたのです。
そうしてドラマを見た今…
私も圧倒的シンジ派!!!!笑笑
いやー、ゴンも優しいけれど絶対シンジの方がいい。
まず、シンジは本当に凪のことが大好き。「凪のサラサラの髪好きだよ」と凪に言うシンジ。しかし凪は本当はひどい天パで、シンジが眠ってる早朝に起き、ストレートにする日々。
シンジはそのことに気づき、「なんて健気なんだ。一生守ってやる」と心に誓うのです。
凪を友達に紹介しようとパーティーを開いた時も、友達から「おれ、、、彼女に振られたんだ…」と打ち明けられ、「ここで彼女できたって言ったらこいつが可哀想だ」と思い、「あいつ?(凪のこと)あいつはただの同僚」と存在を隠すという。
友達を思う優しい性格ゆえに、すれ違ってしまうという。
まぁ…「優しい性格かもしれないけど、その理由だけでこんなに凪を傷つけたりしない!」とゴン派に言われるとは思いますが…
とにかく、シンジは不器用なのです。
「好きだ、愛してる、一生守ってやる」と愛情表現すればいいのに…
それができない。プライドが高く、素直じゃないのです。
美味しいご飯が好き。と言えばいいところを「お前の飯は貧乏くさい庶民の飯」
優しくていい人。と言えばいいところを
「騙すならお前をカモにする」
モジャモジャ頭をサラサラヘアにしてたの知ってた。と言えばいいところを
「お前、(天パのままの姿を見て)ブスになったなwwwww」
好きなのに、どうしてもそれを凪に伝えられず、ズタズタに傷つけてしまうのです。
それはシンジの育った家庭環境が関係していたのです。
官僚の父。優しい母。面白い兄。普通の円満な家庭であったはずなのに…
真面目な兄が中学受験に失敗。母親はヒステリックになり、その後は家族はバラバラに。
兄はトンズラし家族の中で「あいつは海外勤務だから」とないものとされ、母親は整形を繰り返し愛人を作る。シンジはその中で空気を読み、誰に対しても気を使ってがんばり続けたのです。
だからこそ、自分の顔色を伺ってる凪のことを好きになったんだ思います。そして絶対大切にすると心に誓ったのです。誓ったのに…
陰口で凪を傷つけ過呼吸にしてしまうのです。
「直接謝ろう!」と思いながらも出張が立て続き、それもできず。
そのままになってしまっていたのです。
凪からすればシンジは最低な男でしょう。傲慢で、自分勝手で、たくさん傷つけてくる嫌な男だと。
でも、本当は素直になれないだけ。不器用ながら泣いてしまうシンジに「頑張れ!!」と応援したくなるのです。
だから、私はゴンよりシンジ!ゴンみたいに何十人もの女に合鍵を渡す男なんてごめんだね!優しいし愛情表現できるのはいいかもしれないけど、私はシンジが好き!!!
と、ドラマを見て思ったわけです。
しかし…
正直今これを熱弁するのは「おっくれってるぅ」んだよな………
リアルタイムで見たかったものの実家のテレビ権は父が握ってるし…(見たいと言ったら代わってくれるけどそれはそれで申し訳ないし)「風呂に入れ」と言われたらどんないいところでも中断だし、録画しようとすると「容量が少なくなるじゃない」と母が嫌がるし…
とにかくドラマ見れる環境になかったのです。
一人暮らしとなった今、こうして見れたわけですが…
この感想を熱弁する相手がいない…
というわけでブログに吐き捨てたというわけです。笑(ブログ最高!)
凪のお暇を見ていた皆さん!シンジ派でした?それともゴン派?もしよかったら教えてください!討論会しましょう!
シンジが、これから幸せになれますように。
それでは、さようなら。