幸せなら手を叩こう

思ったことを徒然なるままに

きのうの影踏み

噂話。
果たしてそれはどこから始まり、どう広まっていくのか。
私も考えたことがある。
きのうの影踏み (角川文庫)

きのうの影踏み (角川文庫)

「きのうの影踏み」の「噂地図」という話の中に、噂話は果たして誰が根源で、どう広まっていくのかを調べる「噂地図」を書く様子がある。
「晶子ちゃんと鳥飼くんが付き合ってる」という噂が流れる。それは、一組の瀬川美亜さんから聞いた。瀬川さんは飯久保さんから。飯久保さんは…と、どんどん点と線をつなげるようにして地図を作っていくのだ。
噂地図を作ったことはないけれど、噂の根源を徹底的に調べられそうになった経験ならある。
私が中学生の頃、Tちゃんの筆箱がゴミ箱の中から発見された、というちょっとした事件が起きた。それも一回ではない。何度か繰り返された。
学校の先生は躍起になって犯人を探した。
「ちょっとした情報でもいい。何か知ってることがあったら紙に書いて欲しい」
学年集会が起き、皆で紙に書いて出した。
私はその時、Tちゃんと仲の良かったAちゃんが犯人なのではないか、と書いた。何せ繰り返し起きた事件なので、先生が学年集会を開く前から「あの子、いつもTちゃんのそばにいるし犯人なんじゃないの」と噂が流れていた。
私以外の人間も書いていたのだろう。Aちゃんは先生に呼ばれ、犯人かどうか確認されていた。
「違います。私はしていません」
どうやら違ったようだった。
やはり噂話だったか…私を含む皆がそう思っていると、今度は「Aちゃんが犯人だと悪質な噂を最初に流した人間は誰か」と先生たちは一人一人を呼び出し確認を取り出した。

…バカじゃないの?

あんたら本当に先生なのか?そんなのわかるわけがない。「はい私が噂を流しました」と流した人が言うわけないし、その悪質な噂を流した人が誰かわかったところで何になる。反省させられるとでも思ってるんだろうか?

しかし、そんな私の思いも届かず。先生たちは噂地図を作るように一人一人を呼び出し「その噂話は誰に聞いたの?」と聞いていった。

当然だが噂の根源はわからなかった。

噂なんて誰かが思いつきで言ってるだろうし、聞いてる方も適当なものだと思う。結局噂話はエンターテイメントでしかなく、それを綺麗に筋道たてて作るなんて無茶だ。

だから「噂地図」の主人公も、適当に作れるとでっちあげたのだと思う。
適当に作っても、真相なんてわかるはずないのだから。
でも、噂を誰がはじめて、広げていったのか。そのことを調べるのは少し面白そうだとは思う。
Tちゃん筆箱事件の犯人は、Tちゃんに片想いし、告白するも玉砕した男の子らしかった。…これは犯人扱いされたAちゃんから聞いた話だ。「彼は動機が十分にある」と彼女は言っていた。その時は「ああなるほど」と思っていたけれど、その噂の根源は?誰かから聞いたのか、それとも現場を見たのか。もしかしたらAちゃんが自分で勝手に作り上げて言ってるのか…真相は絶対にわからない。でも探偵のように、調べていってその事実に近づいていくことはワクワクするだろう。
そんな風に思う。

これから先、なんなら今現在も噂話は飛び交ってる。その根源を調べる気力は正直ない。でも、根拠なしにでっちあげようなんてことは絶対にしないようにしよう。そう思った。

皆さんもぜひ、「きのうの影踏み」を読んでみてください。

それでは、さようなら。




水底フェスタ

腐った社会。


生きていてそう感じたことは多々ある。

でも。この本の「村社会」のような経験はなく、ただひたすら鳥肌が立った。


水底フェスタ

水底フェスタ

男尊女卑の色濃い家庭。
不正選挙。
犯罪を揉み消す社会。
この本にはそんなことが盛り沢山だ。
どれも自分には全く馴染みのない世界だ。…と書いたが、「男尊女卑」が色濃いとまではいかないけれど、私の家も比較的父の方が強いように思う。
父は絶対に家事をしない。仕事はちゃんとやるし、経済的DVをすることもない。いわば父としての役割は頑張っている。けれど、絶対に母の家事を自ら手伝うことはない。
そして時々母のことを家政婦と思ってるのか?という言動も多々ある。仕事で嫌なことがあれば暴力はないけれど言葉で当たったりと、そういうこともしていた。言ってしまえば私は中学までそんな父のことが嫌いだった。
稼いでくるのがそんなに偉いのか?母だってパートと家事と育児を両立させているし、対等であるべきなんじゃないか…こんなことをずっと思っていた。
けれどたぶん、父がそんななのは、そういう家庭で育ったからなのだと思う。
父の父…祖父も祖母によく小言を言う人だった。あれがダメ、これがダメ、使えない奴だな…と。きっと悪気はない。だってこういう姿が当たり前なのだ。
その「当たり前」の姿が脈々と続いてしまう。
だから変わらないまま、化石のような男尊女卑家庭ができてしまうのだろう。

高校になってからは父も仕事を頑張っているし、家事手伝いはせずともなんだかんだ家族が大事なんだと思えるようになった。父が悪いというよりか、あるべき父の姿がわからなくなってるのかもしれないと思うようになった。

この本の主人公「広海」も、本当は私のようにそう思いたかったのかもしれない。
腐った村社会を回し、不倫をし、犯罪を揉み消そうとする父のことをどこか信じて「普通」の家庭として戻ることを願っていたのかもしれない。
…あまりに知りすぎてしまったがために「普通」に戻れることは、不可能であることを、広海は気づいていたけれど。

先ほども述べたが、男尊女卑といった社会は当事者自身に自覚がないのだろう。広海の父も自覚がなく、加担してることさえ分かってないのだと思う。自分の私利私欲に走り、男尊女卑どころか腐った村社会を築き、それを息子の広海に受け継がせようと考えていた。

誰かが気づかなければ、ずっとそれが「正しいもの」として扱われる。父が祖父の姿を見てこれが正しいと感じているように。それは、どの分野でも共通することだと思う。

だから、私は常に何が正しいのか、考えようと思った。自分の育ってきた環境が全てではないし、私がこれまでいいと思っていたことが実はよくないことかもしれない。まぁ「絶対的に正しいもの」というのは存在しないけれど、その場その場で考えて行動して、腐った社会に加担しないようにしたい。そう思った。

みなさんもぜひ、「水底フェスタ」読んでみてください。辻村深月さんの作品の中でもかなり現実味を帯びた、少しグロテスクなストーリーです。

それでは、さようなら。

本日は大安なり

結婚。

私は結婚ということに小さい頃、憧れを持っていた。初恋の男の子から指輪をもらって式をハワイで挙げて…そんな妄想をしては一人でニヤニヤと笑っていた。

今でもウェディングドレスを着てみたい、大切な相手と共に生活してみたりしたい、なんて思ったりする。でも、相変わらずその「大切な相手」とやらはいないわけだし、それでなくてもブス&デブなのに…ウェディングドレスなんか着たら逆に不謹慎だ、と思う。


本日は大安なり」はホテルで結婚する人や、それを導くプランナーの人たちの物語だ。

本日は大安なり (角川文庫)

本日は大安なり (角川文庫)

何もかも成功するとされる「大安」
その日に式をあげる人々。
双子の姉にコンプレックスを持ち、結婚当日に入れ替わる女。ヒステリックな女とその女からフィアンセを奪われたプランナー。家族から評判の悪い男とそのフィアンセの女を守ろうとする男の子。既婚者なのに浮気をし、結婚式をあげようとする男。
どの人たちも一癖二癖あり、少し笑ってしまう。
私はいつまで経っても恋人ができない、いわば経験が少ないことに少しコンプレックスがある。彼氏というものに憧れはあるけど、私と付き合いたいという男性はこれから先も現れる気がしない。「決めつけるのはまだ早いよ。可能性はあるよ」なんて言ってくれる人もいるけど、何を根拠に言っているのだと思ってしまう。待っても待っても現れないし、もうこのままずっと独身なんじゃないかと思う。結婚する人はきっと私と違ってまともで、人生を謳歌してるのだろうな、と思う。
でも、今回の本を見てみても、「結婚」する人なのに到底「まとも」といえる人はいないこともある、ということに気づいた。既婚者のくせに浮気をし、その浮気相手と結婚式をあげる男なんざ私からしたら論外の極みで、なんでそんな男が女を取っ替え引っ替えし、結婚できるんだ、という感想しかわかない。
結婚は理想だ。キラキラと輝き、幸せに満ち溢れ、ああなりたいと思うもの。
でも、現実の「結婚」は必ずしもそう輝くものではないのかもしれない。

それと、結婚は当人だけの問題じゃない、ということもわかった。
学生のように「好きだから」という思いのみで付き合うのとは当たり前だが話が違う。家族の輪の中に違う血が入るようなものだ。
この本にも旦那さんとなる人が家族に気に入られるず、喧嘩喧嘩の嵐となってしまう話がある。あんな男やめな、常識がない、結婚はやめだ…。
それまで結婚するのは本人たちの問題とだけ思っていた。でも、やはり結婚相手は家族の一員になるわけで、家族の問題でもある。家族が結婚の邪魔をすることだってある。
しかし、本人たちが幸せならなんら問題はないはずなのに…とどうしても私は思ってしまう。無理やり結婚を破談したり別れさせたところで何が残るのだろう。その人の自己満足なんじゃないか、と強く思う。
私は結婚するとなって、その相手の家族と仲良くできるのだろうか。嫌われる気しかしない。もし、「あなたは息子の嫁なんだからちゃんとそれにふさわしくなるようにしなさい」なんて人が姑だとしたら。絶対うまくいく気がしない。男尊女卑の思想が強かったり、「男は仕事、女は家事育児」という考えを押し付けてきたら。そんなの絶対嫌だし困る。私自身も気が強く自己中なので、「非常識な女」と言われることも容易に想像できる。

冒頭で相手もいなければ、自分がウェディングドレス着るのも無理なのでは、と書いた。だけどそれ以外の理由でも不安要素はたくさんある。やはり、結婚とは大きな博打で、必ずしも幸せになれるかなんてわからない。だからこそ「何もかも上手くいく」とされる「大安」で式をあげることを望み、何百万とかけて結婚式をするのかもしれない、と思った。

私もきっと幸せになれると信じて、日々頑張ろう…。「決めつけるのはまだ早い。可能性はあるよ」という友人の言葉を少し、信じてみたい。

皆さんもぜひ、「本日は大安なり」を読んでみてください!

それでは、さようなら。


ふちなしのかがみ

現実と鏡、真実と夢の境目がなくなってしまう……


「ふちなしのかがみ」という話の主人公、香奈子は夢の世界に囚われ、おかしくなっていってしまう…


ふちなしのかがみ (角川文庫)

ふちなしのかがみ (角川文庫)

わたしは昔から「お化け」というのが怖くて怖くてたまらなかった。
小学三年生の時、遊園地の中にあったお化け屋敷に入り、号泣。それからというもの、非科学的なオカルトものがなんだか怖いと思うようになった。
学校の怪談」という本が学校で流行った時も「怖いの嫌だ」と中々手につけられなかった。「世にも奇妙な物語」なんて番組を親が見はじめたときはすぐさま逃げていた。
魔女が大好きのくせにお化けは怖いというよくわからない子供だった。まぁ私の中の魔女はプリキュアに近く、力を持って自分の好きなようにできたり、可愛いコスチュームに変身したりすることに憧れを抱いていたのだけれど。
しかし、次第にわたしはオカルトを全く信じなくなる。
中学生のとき。ある時こんな噂が流れた。
「ハッピー、坂川くん(仮名)のことが好きなんでしょ?」
坂川くんは私の通っていたピアノの先生の息子さんだ。同い年で同じ中学の人だった。
坂川くんのことは別に好きでも嫌いでもなかった。ピアノはなんとなく習っていただけで、坂川くん目当てではない。
それにわたしは当時別の男の子のことが好きだった。上から目線で申し訳ないが坂川くんにはそんなに執着してなかった。
「ちがう。坂川のことは別に好きじゃない」
「照れてる〜素直になりなよ」
いや照れてないし素直な感想ですが。
私は心からそう思っていた。
最初のうちはまだよかった。だが次第に「ハッピーは坂川が大好き」という噂が坂川くん公認になるほど膨れ上がった。ことあるごとに坂川ネタでいじられ、坂川くん本人が「ハッピーなんか好みじゃないし好かれてる俺可哀想」などと吹聴していた。皆はエンターテインメントのごとく楽しんでいた。
極め付けは同じ部活の子に言われた一言だった。
「ハッピーが部活休んでるとき、こっくりさんしたんだ。そしたらハッピーの好きな人だれって聞いたら『坂川』って」

こっくりさんもこう言ってるからやっぱり坂川のこと大好きなんだね!」

………。

いやだから私坂川のこと好きじゃありませんから〜!残念っ!!!(波田陽区の声)

こっくりさんかなんだか知らないけど「坂川」ってなったんならそりゃ貴方達の指がそうしたんだろ。わたしは別の男の子が好きだったわけだし。
やっぱりオカルトとかまじないなんて嘘ばっか。そんなもんあるわけない。

…と次第にそう思うようになるという。
私は坂川くんが好きじゃなかったからこっくりさん等のおまじないなど全く信じなくなった。おまじないと現実の境界はくっきり分かれていて、融合して曖昧になることはなかった。

でももし、こっくりさんが私の好きな男の子をぴたりと当てていたら。
それか、「ふちなしのかがみ」の話のように鏡に自分の未来が映るというまじないをし、そこに好きな男の子との子供が映っていたら。
たぶん、盲信していたに違いない。
私は○○くんと付き合って結婚して子供ができて…と妄想にふけり、現実を直視できなくなっていただろう。
そうだ。きっとオカルトが楽しいのはそこもあるのだと思う。
現実が辛くて辛くて夢の世界に逃げる。その世界では現実とは違い、幸せで理想。それに執着するあまりに、だんだん歯車が狂っていく。
私はオカルトものに執着したことはないけれど、妄想癖はすごいので、少し分かる気がする。妄想の中の私はしっかりしていて顔も可愛い面白い子だ。そんな自分を想像するのは楽しいし、そうでありたいと願ってしまう。でも現実は。「街中歩いてたらナンパされるから気をつけなさいね」と言われても、されるのは宗教の勧誘ばかり。役所中噂になるほどの仕事のできないポンコツぶり。常に面白い人間でありたいのに頭が悪いので気の利いたことも言えない。
理想と現実が違いすぎて気を病むこともある。理想に近づきたい。そう願い、けれどなれなくて、悲しんでしまう。
きっと、ふちなしのかがみの香奈子もそうだ。
理想を願い、頑張ったつもりなのに全て空回りし、悲劇を起こしてしまう。現実と夢の世界の区別ができなくなり、どんどんおかしくなっていく。
序盤で「私はオカルトを信じてない」と言ったが、やはり言い切れないのかもしれない。高い理想を持って願う私はきっと香奈子とそう変わらない。「鏡のおまじないなんて」とバカにしてたけど、もし私が香奈子と同じ立場ならのめり込んでいたかもしれない。

私じゃなくても、もしかしたら誰にだって理想はあって、なにかのはずみにおまじないを信じてしまうことはあるのかもしれない。それが良い方向に転ぶことももしかしたらあるかもしれないけど、のまれてしまうことも十分にある。
その怖さも、もしかしたら魅力の一つなのかも。そういうふうに思った。

皆さんもぜひ、「ふちなしのかがみ」を読んでみてください!

それでは、さようなら。

クローバーナイト

家族ってなんだろう。

大切でもあるし、鬱陶しくもあるような気がする。自分のことを応援してくれると思いきや、やることなすこと反対されたり。

今回読んだ本を読んで特にそう思った。


クローバーナイト (光文社文庫)

クローバーナイト (光文社文庫)

「クローバーナイト」は主人公の裕と妻の志保、莉枝未と琉大の2人の子供を取り巻く家族ストーリーだ。
不倫をしてるのではないかと噂される母、保育園に子供をいれるために奮闘し疲れ果てる母、小学校受験をさせるためにこれでもかと教育を施す母、壮大な誕生日会に疲れる母…
そして孫の発達を心配する祖母とそれにイライラしてしまう母。
書いてみて気づいたが、主人公は父親の裕なのに、それぞれの話の当事者は母だ。最近はイクメンと騒がれてるけど、やはり育児の中心は父親ではなく母親なのかもしれない。
様々な話の中で志保が子供を保育園に入れる際、姑と対立してしてしまった、というシーンがある。「小さい子供を保育園に入れるだなんて可哀想」と冷たく言われてしまうのである。
それはなんだかわかる気がする。
私の母は結婚と同時に仕事をやめて、専業主婦として家事育児をやってきた。母の中では「母親のもとで子供を大事に育てたい」という思いもあったのだろう。たぶん。
だから「子供は絶対地元の公立幼稚園に入れる」という謎ルールを掲げていた。
「小さい時はお母さんと一緒にいさせたい」
「仕事をすることによって子供を保育園に預けるなんて可哀想」
と思っていたらしい。
私たち三姉妹は全員地元の某公立幼稚園に入れられた。そこでの日々は普通に楽しかったし、普通に満足している。
それから地元の公立小学校、中学校、高校、大学と進学していった。幼稚園から大学まで地元の公立だなんて今考えると少し笑える。華々しい学歴とは程遠いし、この教育方針は間違っていたのかはよくわからない。でも、この人生に今のところそんなに後悔してない。死ぬほど辛かった中学生活も、あれによって今の人格が形成されてる感があるのでまぁいっかという感じだ。
後悔してないから、「地元の公立の教育機関に入れさせる」ことがいいことのように思っていた時期もある。保育園に入れさせられた子供はそのぶん親に甘えることも難しそうだ、なんて思っていた。子供よりも仕事、そんなイメージがあって、子供が荒れてしまうのではないか、と考えていた。
でもそれはきっと違う。
わたしの伯母は伯父と共働きだ。毎日看護師として夜勤夜勤とバリバリに働いている。従兄弟を生む時に一年産休を取ったものの、すぐに復帰して働いた。
それを母は最初よく思ってなかった。
「○○ちゃん(伯母の名前)、子供がまだ小さいのに働くって…子供が可哀想。保育園に入れるなんて。ちゃんと育てないといけないのに。荒れたらどうするんだろう」
なんて言っていたし、私も最初それに同意していた。
しかし、従兄弟は荒れるどころか大人しくていい子に成長した。
そこで、「保育園に入れられた子供」は可哀想ではない、ということがよくわかった。
伯母はバリバリ働いていたが、従兄弟に愛は注いでいた。料理も伯父と交代しながら作り、2人で協力しながら育児をおこなっているように思う。保育園も幼稚園とそんなに変わらない教育が施されるわけだし、むしろ母のキャリアが保たれるという点では保育園の方がいいように思える。
私は今働いているわけだが、結婚と共に仕事を辞めるか?と聞かれると正直やめたくないというのが本音だ。今の仕事はやりがいも感じているし楽しい。これからキャリアも積んでいきたいと思っている。それなのに結婚とともにそれが犠牲になるなんて嫌だ。子供ができたとしても伯母のように働いて家事育児と仕事を両立させたいと思っている。
でももし、姑に「保育園に入れるなんて可哀想」なんて言われたりしたら。たまったもんじゃないだろう。それは母と私が以前正しいと思っていた考え方ではあるが、今思うととても古い考え方だ。自分が保育園に入れてないからといってそれが正当な育児ではないのだから。
ま、私には彼氏などいないので姑に小言言われるなど妄想でしかないのだが。(号泣)
まぁそれはさておき。
「保育園」の他にも前述したが「小学校受験」なんかも出てくる。名門大学に通わせるために小学校のうちから受験するのだ。
私は小学校受験はそんなに意識したことはないが、「中学受験」には憧れを抱いたことがある。
ハッピー「お母さん、私中学受験したい。私立や国立の中学校に行きたい」
そんな風に言った。
先程とは別の同い年の従姉妹がいるが、彼女は広島でそこそこ名門の中学受験をする予定だった。それがなんだかすごいことのようで憧れていた。
しかし、それも却下された。理由は中学生が山口から広島まで通うなんてアホらしいし、かといって山口には名門学校などない、というのももちろんあるが、「地元の公立中学校に通わす」という、ここでも謎ルールを掲げていたのだ。
仕方なく地元の中学校に通った。
対して従姉妹はそこそこの名門私立に合格し、楽しい学校生活を送っていた。名門私立だから、すごくレベルの高い大学に行くのだろうなぁすごいなぁとボーッと思っていた。
けれど、従姉妹はそのままエスカレーターで受験勉強することもなく附属の大学に進学した。
どうやら小学校の時からずっと塾に入れさせられ、勉強勉強の日々に疲れてしまったようだった。
そこで思ってしまった。
「子供のため」と教育を強制させるのはかえって子供のためにならないのかもしれないな、と。
クローバーナイトでは、小学校受験の賛否も問われてる。「子供のため」と強制的にやらせているのか、それとも「子供に苦労させたくない」と親にできることをさせているのか。
「地元の公立学校に通わす」ことが本当に正解だとは思わない。でも、「子供のため」を思うなら、子供に選択させるのが一番じゃないかと思う。
小学校受験なんて、幼稚園のころからやらせるなんて可哀想だ、という意見は本当によくわかる。幼稚園のまだよくわかってない時期に強制的に教育を施したら私の従姉妹のように勉強が嫌になるのではないかと思う。たとえ子供の将来を案じたとしても、高学歴になるとは限らないし、高学歴だからといってそれが幸せかもわからない。
だから、本人が受験したいと言えば受験させたらいいし、したいと言わなければ地元公立学校でいいと思う。
「子供のため」「子供の将来のため」にキャリアを捨てる母。受験に没頭させる母。みんな子供のために戦うナイトだ。子供のために
奮闘している。時に教育方針で姑や実母、夫と対立してしまうことも起きるだろう。それは皆「自分の育児」が絶対的に正しいからだ。でも本当は絶対的に正しい育児なんてないのだろう。私は「保育園に預け、子供に進学先を選択させるのがいい」と思っているけれど、母は「母親のそばで育てて地元の公立の教育機関に進学させる」と思っていたわけで、たぶんどれも正解ではないし、間違いでもない。
だから「子供のため」と家族と対立してしまった際に「子供」が守れなくならないようにしていきたいと思う。自分たちの子供、家族それぞれを大切に過ごしていきたい。そんな風に思った。

皆さんも「クローバーナイト」ぜひ読んでみてください!

それでは、さようなら。

そんなに食べたかったか

こんにちは、タカハッピーです。

こないだ、スーパーで適当に買い物しているとあるものを発見。


白くて長い野菜…そう、大根です。


なんと値段がびっくり、一本98円だったのです。


ハッピー「やっす!」


嬉々として購入。味噌汁に入れる野菜がちょうど欲しかったし、私ったらツイてる〜!

スキップしながら家に帰り、大根を冷蔵庫に入れようとしましたが…


ハッピー「入らん」


デカすぎて入らず。


ハッピー(今もう秋だし常温でもいっか〜…にしてもデカいなこの大根…これ味噌汁に入りきるかしら…)


そう。よくよく考えてみると大根一本まるまる味噌汁に使えるわけがなく。


ハッピー「適当に大根料理作るか〜。助けてリュウジさん〜」


料理研究家リュウジさんがやってる、レシピのサイトを開き、大根で検索。

大根のレシピがあふれんばかりに出てきました。

ハッピー「どれにしようかな〜!あ、豚バラ大根なんかいいんじゃないかしら!」


中でも簡単そうかつ美味しそうな豚バラ大根に決定。

「よーし!これにしよう。2倍の量作って冷蔵庫に保存しよ。大根…200gだから、かける2で400gあればいいのね。よーし!作るぞー!ところで、この大根何g?」


お菓子作りに使う秤を用意し、大根を上に乗せました。


ハッピー「何gかなぁ…ゔぇっ!!!1170g?!!???」


ででーん!

な、なんと。レシピに書かれてる値の5倍以上の量。


ハッピー「うそん。やばい、豚バラ大根作るつもりが、大根炒め〜豚肉を添えて〜みたいな料理になっちまう。どうしよう〜!助けてうさぎぃ〜!!!」


私は即座に友達のうさぎちゃんにLINE。

ハッピー「大根一本98円で感動して買っちゃった。量多すぎて困ってる」


うさぎ「wwwwwwwwww1本はやばいwwwww 半分でも意外ともて余すのに」


ハッピー「どうしよう…味噌汁に使っても絶対余る…」


うさぎ「大根は冷凍できるよ」


…………!


さすがはうさぎ、天才か。

そこでたてたハッピーの計画

1.大根の半分くらいを豚バラ大根に使う

2.残り半分を3袋に分けて冷凍し、味噌汁作る時に使う


これでなんとかなる!持つべきものは大根ではなく友達。うさぎ愛してるぜ。(突然の告白)


大根の皮を剥き、いちょう切りし…

ハッピー「よし!作るぞー!」

豚バラ大根、いざゆかん。

まずは豚肉を炒め…反面が焼けたくらいに大根をぶち込む。

透明になるまで炒め…調味料をドーン!

ハッピー「よーし、いい匂い…そろそろいいんじゃないかしら」

ここで大根を味見。

ハッピー「いただきます………ん…硬くはないけど歯応えがありますな…もう少し炒めよう…」

しばらくまた炒め…

ハッピー「味見…んん…歯応えまだあるし、味もしみてない…もう少しかしら」

またまた炒め…

ハッピー「そろそろいいやろ…んん…まだ歯応えが…って!これいつまで続けんの!いつになったら大根炒まるの!豚肉が焦げるわ!」

イライラしながら弱火にし、じっくり炒めることに。

イヤフォンをはめ、「この曲が終わる頃に味見しよ…」と気分が上がるように自分なりに努力。(泣けるな)

そうしてしばらくし…

ハッピー「おっ、大根もいい感じに味染みてるし、硬さもよき!よし、やっとできたー!」


それがこちら。


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やっとできた…やったよ…美味しそう…我が人生悔いなし…(大袈裟)


机の上に並べて…


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大根炒めながら作った人参の味噌汁と炊いたご飯をよそって…


いただきまーす!


ハッピー「…!美味しい!さすがリュウジさん…!天才だ…!」


ちょうどいい塩加減と甘さ、もう言うことなしのおいしさでしたね。


ハッピー「写真にとってお母さんにも見せよう!今日の晩ご飯、豚バラ大根っと!」


LINEで送信し、しばらくすると既読。

豚バラ大根、頑張って作ったから褒めてくれるかしら。ふふふ…

と思っていた時でした。


母「みかん美味しそうね」


おおっ、早速褒めてくれたぞ。

みかん美味しそうね…か。

………

んん?

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「みかん美味しそうね」?


ハッピー「私…みかん作ってないですけど………………」


私が作ったのは豚バラ大根!NOTみかん!I'm not みかん農家!!!!!

味噌汁や白米を褒めるならまだわかる!私が手を加えてるから!でもみかんて!ただスーパーで買っただけですけど!!!!!!


速攻友達のうさぎに報告。

ハッピー「豚バラ大根って言ったのに、母の言葉は『みかん美味しそうね』って。どういうことや」

うさぎ「唯一手を全く入れていないみかんを誉める母wwwwww」

ハッピー「おかしすぎるでしょ。せめて味噌汁とかご飯でしょ」

うさぎ「いや、白ご飯おいしそうだねっていわれてもだいぶ戸惑うけどね笑 え、しばらく白米食べれてないんですか??ってなる( ^∀^)」

……………。


た し か に。

戦時中の人ですかってなるな。いくら私が炊いたと言っても白米指摘したらよほどの白米マイスターだよ。


うさぎ「そう考えるとしばらくみかんを食べてないハッピー母はみかんが食べたくなって美味しそうに見えたのかもねw」


な る ほ ど


最近みかん食べてないだろうし、みかん食べたかったのかもしれない…豚バラ大根より魅力に感じたのか…


ハッピー、みかんに完敗。(悲しいなぁ)


皆さんは食料を買いすぎて困ったことはないですか?そういう時は冷凍できるか調べて保存に限りますね。料理に困ればリュウジさんのサイトやクックパッドが助けてくれます。(便利な世の中だなぁ)

私は一人暮らしに見合う量の材料を買い、みかんより魅力的な料理が作れるように頑張ります!


それでは、さようなら。


ハッピーな思考回路

こんにちは、タカハッピーです。

私は本当にいい職場に恵まれ、毎日が楽しいです。

まず同期が面白い人ばかり。

同期1「ハッピー、どこの国の人間やったっけ?」

ハッピー「…?」

ん、、、んん?

どこの国って…

ハッピー「日本だけど…」

同期2「お前ハッピー王国の人間なんやろ」

同期1「そうか。ハッピーターンの国の人間って」

ハッピー「ああ。そそ。私ハッピー王国の王女なの」

そうです。私は高校の頃から「私、ハッピー王国の王女で、ターン王子(ハッピーターンのマスコットキャラ)と結婚してる」だなんだ言っていました。同じハッピーとしてハッピーターンについて勉強しまくってたという涙ぐましい努力の塊なのです(?)

ハッピー「ハッピー王国はみんながハッピーな素敵な国なの」

同期1「やば…」

同期2「もうヤバさしかない…」

ハッピー「なんだと!ヤバくなんかない!みんな幸せ!ハッピー!」

同期1「いやどう考えてもやばいだろ…」

同期2「終わりや…」

なんだよ!ヤバくなんかないぞ!みんな幸せなんていいことじゃないか!

とまぁ楽しい同期からいじられまくってるわけです。笑

そんなある日のこと。

お昼休み、休憩室にいくとその日は同期たちがおらず、一人で弁当を食べてました。休憩時間がズレるのはよくあることなので、気長に待つかーとボーッと食べること10〜15分。

同期1「やほ!今日はハッピー一人?」

ハッピー「うん。同期2と同期3はまだみたい」

同期1「へー」

同期1は保険のお姉さんからもらったチラシを机の上に置き、弁当を広げました。

ハッピー「んー!お、私1位だ!いえーい」

同期1「あ、星座占い?チラシに書いてあるやつね。俺は何位かなぁ。5位か。ふつー」

ハッピー「結果がいい時だけ信じちゃうんだよねー。占い!」

同期1「まぁそうだよねー」

そう話していると、同期1は驚きの言葉を口にしたのです。

同期1「ねぇ、ハッピーって、何星人?」

ハッピー「…?」

……………???????????

な に 星 人…?

こりゃまた唐突だな。さっきまで占いの話してたのに、「ハッピー何の国の人?」みたいなフリを今してきてのかよ。星座→ハッピー星人みたいってこと?いじられの天才タカハッピー、ここでも突然のハッピーワールドを繰り出させるわけな。よし、ハッピー星人って答えるしかないなここは。

ハッピー「ふふ。私はハッピー星のハッピー王国から来た人間よ」

ドヤっとキメ顔。よし、決まった。さぁ、「やば…」「なんなんマジで…」と言いやがれ同期1よ…!

と期待してると…

同期1「ん…?」

首を傾げ、言葉を失ってる様子。

あれ?聞こえなかったのかしら。ドヤ顔したのに恥ずかしいわ。この!

ハッピー「ハッピー星人なのよ私」

もう一度キメ顔。よし、いじれよ同期よ!

同期1「…いやそうじゃなくて。占いの、何星人かってこと。火星人とか水星人とか、そういうやつ」

ハッピー「」

チャラリ〜チャラリラリ〜リ〜♪(嘉門達夫鼻から牛乳

え!めちゃくちゃ恥ずかしい!キャラ作りに没頭するあまり「私ハッピー星人なの」とか聞かれてもないこと答える私やば…!

どんなハッピーなやつだよ!本当の意味でのハッピー星人じゃないか!嫌すぎるわそんなの!ヒェー!

これからはハッピーを意識しすぎないようにします……

とこんなことがあったわけで。笑


同期も皆楽しい人ばかりですが、上司もめちゃくちゃ優しいのです。

上司1「ハッピーちゃん、可愛いね〜」

上司2「可愛いから仕事やってあげる!」

上司3「可愛い可愛い」

皆から可愛がられまくり、「私…もしかして…可愛い…?!」と錯覚を起こすほど。

今日も書類の処理をしている時、ちょうど隣の課の上司に聞く用ができました。

ハッピー「すみません、上司1さん、ちょっと書類のことで聞きたいことがあるのですが」

上司1「あー、、、今かしら」

ハッピー「あっ、急ぎではないので、用が済んでからでいいです」

上司1「あら、ほんと。ちょうど自販機行こうと思って。」

ハッピー「どうぞ自販機に行ってください」

上司「ありがとう!あまりにハッピーちゃんが可愛すぎて…」 

ハッピー「!!!!!」

可愛い…ここでも言われた可愛い…

そう、私は可愛い…可愛い!!!なんていい言葉!!!お世辞と分かっていても嬉しいし元気になる!

ハッピー「えー///ありがとうございますー!!!(//∇//)嬉しいですー」

モジモジしながらフフッと笑う私。

すると、上司1は…

上司1「…? なんで照れてるの?」

首を傾げる上司1。

そりゃ可愛いって言われたら照れますよー!そう言おうと思っていたところでした。

上司1「…私、あまりに喉が乾きすぎてって言ったんだけど…………どこに照れるところが………」

ハッピー「」


チャラリ〜チャラリラリ〜リ〜♪(嘉門達夫鼻から牛乳


あまりに喉が乾きすぎて

→あまりにハッピーちゃんが可愛すぎて


どんな聞き間違い…!

え!可愛いって言われすぎて自分のこと可愛いって思ってたってこと…!可愛いと自意識過剰並に思ってたみたいな…!


友達「うちの犬、可愛いね〜って毎日言ってたから、可愛いって言ったら反応するようになっちゃって」


💡もしかして→ハッピー、犬と同じ


穴があったら入りたいぃぃぃぃぃ!!!!

私は犬!!!!可愛いが名前と思ってる犬!!!可愛いといえば私みたいに思ってしまったぁぁぁ!!!


まさに、ハッピーな思考回路。

それほどに可愛がられてるという意味では、ありがたいことなのですがね。


楽しい社会人生活。もうすぐ半年が経とうとしてます。これからは「何星人?」と聞かれたら「ハッピー星人」と答えずちゃんと占いの星を答え、「可愛い」に過剰反応しないよう頑張ります。


皆さんも、日々頑張ってくださいね。

それでは、さようなら。