幸せなら手を叩こう

思ったことを徒然なるままに

さようならゼミ

こんにちは、タカハッピーです。

先日は学生生活最後のゼミがありました。

といっても、この日が最後なんて教授に言われるまで全く知らず、とりあえずゼミで発表するために卒論のコピーを刷っていました。

最初、全ページ刷ろうと思っていたのですが、32500字の39ページに渡る卒論なので、時間と紙をどんどん浪費していくのを見て「むり!」となり、最初の章と最後の章だけ刷りました。

ハッピー「全部刷ろうと思ったのですが、時間が足りなくなって無理でした」

教授「全部刷るなんて辞めてくださいwwww当然ですwwww」

当然だったそうです。(悲しい)

ハッピー「卒論はもう完成させたので、とりあえず、書き加えた最初の章と最後の章を発表します」

友達「え!もう完成させたの!!!」

皆にびっくりされる始末。

というのも、我が大学の卒論の提出日は1/22-1/24です。まだ卒論終わってない人も多く、Twitterを覗けば「卒論無理〜」「卒論終わらな〜い」という投稿が大量に流れてきます。

私も就活がかなり生活に食い込んでたので、卒論は中々進められない…かったのですが、実はエンドレス就活スケジュールの中でする卒論の執筆はとても楽しかったのです。

ついこないだ、Twitterで「アイドル化する声優」について研究してる東大生がプチ炎上しているのを見ました。声優についてとかありえない、ヲタクがヲタクっぽいことして日本の将来が心配だ、などなど。

しかし、私もその東大生の研究と似たり寄ったりです。

私の研究は、辻村深月先生の「かがみの孤城」研究です。私は本当に辻村深月先生の本が好きで好きで、その中でも一番好きな本である「かがみの孤城」について研究できて、本当に幸せだったのです。

そうです。ヲタクがヲタクっぽいことをしてるだけです。

しかも、現代作家なので先行研究がひとつもないため、自分の好きなように書くことも許されたのです。

なので最初の研究目的も「辻村深月先生と先生の作品が大好きなのでもっと突き詰めようと思った」でした。まぁそんな研究目的はダメなので、最終的には「『かがみの孤城』と辻村深月先生のデビュー作である『冷たい校舎の時は止まる』は対になっており、それぞれどう呼応してるのか、何を伝えようとしていたのか」になりましたが。笑(あまり変わってない)

世の中に役に立つ卒論なのか?と聞かれると「……………。」という感じですが、研究を進めれば進めるほど、「かがみの孤城」の魅力、素晴らしさに触れました。

かがみの孤城」は私の宝物です。私は中学生のころ「学校に行きたくない」と日々思っていました。「不登校」という選択肢がとても甘美なものに思えた一方で、それはとても勇気のいるものでもあり、私のことを攻撃してきた人たちから「負けた」ものでもありました。

機械的に学校に行き続け、「あと何日で卒業、あと何日で卒業」と指を折って過ごしていました。

あの頃は本当に生きづらかったです。

かがみの孤城」はそんな生きづらい日々を過ごしていた中学生の私のもとに届く作品でした。

辻村深月先生は「もし、タイムマシンがあって一つだけ自分の本が送れるとしたら『かがみの孤城』を送る」と言っていました。タイムマシンは実際にはありませんが、私の心にはとても浸透していたし、中学生だった私のもとには届きました。

かがみの孤城」は、少しでも生きづらさを感じている、感じていたのなら読んでほしい。心からそう思います。

私は宝物でもあり、素晴らしい作品「かがみの孤城」を研究できて本当に幸せでした。「ハッピーさんは好きな作家、好きな作品をやったらどうかな」と言ってくれたE教授にも感謝ですし、ゼミの仲間と共に過ごせて楽しかったです。

最後の発表を終えて、感想を待っていると、「なんかいい感じにまとまっているし、卒論終わってるなんて羨ましいです…」という、内容ではなく終わったことに対する羨望が9割だったのが、さすがE教授ゼミだという感じでしたが笑笑

ゼミはもう終わって寂しいですが、これから卒論の誤字脱字のチェックや、発表の資料を作ったり要旨を作ったりと、まだまだやることはあるので頑張りたいですね。

皆さんも、それぞれ頑張ってください!

それでは、さようなら。